こんにちは!アウトドアライフクリエイターのy-heyです。
2013年12月に南米最高峰アコンカグア(6,962m)に単独登山してきた記録の第2弾は
登山前の拠点となる都市、アルゼンチンのメンドーサに着いてから
入山申請の方法と、やるべき6つことを紹介します。
アルゼンチンまではメキシコ出張に絡めて来たので色々とハプニングがありました。
▶南米最高峰アコンカグア単独登山記【1】アルゼンチンまで移動編
[kanren url=”https://y-hey.com/aconcagua-1/”]
アルゼンチン メンドーサにてアコンカグア登山準備でやるべきこと
メンドーサに着いてからは結構忙しいです。
登山準備のために色々とやることがあるからです。
- ホテルにチェックイン
- 登山エージェントへ依頼内容の確認と支払い
- US$ → アルゼンチンペソ への両替
- 観光局で入山申請
- ガス缶等の登山道具、水、食糧の買い出し
- 荷物の仕分け
[voicel icon=”https://y-hey.com/wp-content/uploads/2017/06/2497d06d6a1c69cf9516985d6d17b7ce.jpg” name=”y-hey”]それぞれを順番に解説していきましょう![/voicel]
1. ホテルにチェックイン
旅程4日目 2013年12月18日(水)
メンドーサ空港(アルゼンチン) → メンドーサ市街 → 登山会社と打ち合わせ、支払い → 両替 → 登山申請
まずはメンドーサ空港からメンドーサ市街地へ移動してホテルへチェックインです。
市街地への移動については、ぼったくりタクシーを警戒して
後述する登山エージェントのLANKOに移動の手配を頼んでいました。
メンドーサ市内の中心部には
- ホテル
- レストラン
- 登山用品店
- 観光局(登山申請をして許可証を発行してもらう)
- 両替所
- スーパーマーケット
- コインランドリー
等々、必要なお店はすべて徒歩圏内にあります。
市の中心部は独立広場なのでその近くのホテルを予約しておけば
間違いないでしょう。
今回利用したホテルは「ホテルメンドーサ」。
こういうそのまんまの名前、好きです(笑) もし名古屋だったら「ホテル名古屋」かな(笑)
一人で宿泊ですが、なぜかツインルーム(笑)広いから満足です。
ホテル予約はエージェントにお願いしても良いですが
自分でやったほうが安いと思うのでBooking.comで予約すると良いと思います。
2. 登山エージェントへ依頼内容の確認と支払い
ホテルへチェックインした後は登山エージェントのオフィスへ行って
依頼内容の確認と料金の支払いです。
登山エージェント(代理店)は
- アコンカグア登山ガイド
- アコンカグアのベースキャンプであるプラザ・デ・ムーラスまでの荷物運び
(ムーラという馬とロバの交配種により行われます) - 登山口であるオルコネスまでの移動
- 空港からの送迎
等、様々な事を依頼できます。
アコンカグア単独登山をするにあたって、y-heyはアルゼンチンへ行く前に
アコンカグア登山エージェントである会社、LANKOに以下のことを依頼していました。
- 空港から市内のホテルまでの送迎(往復) 35 US$
- メンドーサ市内から登山口オルコネスまでの送迎(往復) 360 US$
- 登山口付近のプエンテ・デル・インカでのロッジ1泊分の宿泊 45 US$
- ムーラ(馬とロバの交配種)でベースキャンプであるプラザ・デ・ムーラスまでの荷物の運搬(往復) 360 US$
合計 800 US$(2013年12月時点の価格)はホテルへの送迎後、LANKOのオフィスへ行って支払いました。
[aside type=”yellow”]アルゼンチンは国の通貨であるアルゼンチンペソの価値がUS$に対して年々下がってしまっているので、エージェントに対する支払いは通常US$で行われます。[/aside]
メンドーサ市街の中心部にオフィスはあります。
[btn class=”spe”]LANKOのHP(英語)を見てみる[/btn]
3. US$ → アルゼンチンペソ への両替(滞在に必要分のみ)
2013年時点ではアコンカグア登山許可証発行の支払いはアルゼンチンペソでした。
2018年〜2019年は外国人はUS$での支払いになっています。
出典:アルゼンチン メンドーサ州公式サイト アコンカグア入山申請価格表
そのため滞在中、登山のベースキャンプでの支払い分のみ両替をしてアルゼンチンペソに換金します。
(と言っても結構US$なら使えます)
日本円をそのまま持っていっても、普通の両替所では受け付けてくれませんので
日本にいる間にUS$に換金しておき、US$からアルゼンチンペソに換金します。
↑の写真のように、「CAMBIO」の看板があるのが両替所です。
「Could you exchange US dollars to Argentine Peso?」
と英語で言えば替えてもらえます。
y-heyが換金した時はパスポートの提示は求められませんでしたが、念のため持っていったほうが良いです。
3. 観光局で入山申請
両替を済ませたら、いよいよ入山申請です。
y-heyの場合は既に登山エージェントのLANKOに申請書を送付してあるので、以下のa, bの部分は省略できました。
メンドーサについてから登山開始までの期間が短い方は時短術として、この方法がおすすめです。
a. 事前申請
登山申請はインターネットでアコンカグア州立公園のホームページにアクセスし事前に申し込めます。
http://www.aconcagua.mendoza.gov.ar/
↑のサイト開くといきなりスペイン語で表示されますが
google翻訳が画面の左側についてますので、日本語か英語を選びましょう。
日本語だと訳が分かり辛い部分があるかもなので英語のほうがよいです。
申請方法の細かい点は、↓のブログの方が詳しく解説してくれていますので参考にして下さい。
b. メンドーサ市内にある観光局に行き、申し込み書を印刷してもらう。
↓の場所が登山申請をするメンドーサの観光局の場所です。
観光局の外観。
記念撮影しました。25時間の移動で疲れていたのか、顔が固いですね・・・
建物の中へ入ります。
階段で2階へ上がります。
2階にある登山申請受付場所であるインフォーメーションセンターの入口です。
この中で、申し込み書を印刷してもらいます。
(自分やエージェントでaのプロセスにて事前申請済の場合は印刷したものを持ってきます)
c. 印刷した申し込み書を持って、支払い所で支払いを済ませる。
支払い所は申込書に記載されているマーク(PAGOと書いてある黄色いマーク)と
同じ絵がある所が街中に数カ所あるので、そこで支払います。
すると、申請書にレシートをホッチキスで留めてくれます。
[voicel icon=”https://y-hey.com/wp-content/uploads/2017/06/2497d06d6a1c69cf9516985d6d17b7ce.jpg” name=”y-hey”]申請書の番号とレシートの一番下に記載されている番号が同じか、念のため確認しましょう。[/voicel]
登山許可証をもらうのに必要な額は時期によって異なります。
y-heyは2013〜2014年のハイシーズンで5,500 AR$(アルゼンチンペソ、約9万円)でした。
(登山エージェントを通したので少し安くなってます)
[voicel icon=”https://y-hey.com/wp-content/uploads/2017/06/9c81541b4ea6918bd98535b8ee40cd50.jpg” name=”y-hey”]高い入山料ですが、緊急時にヘリ等を出動してもらう場合、この入山料から費用が捻出されるため、しょうがないですね。
年々値上がりする傾向にあるようです。[/voicel]
2018年〜2019年は入山料はUS$での支払いになっています。
価格表は↓のメンドーサ州公式サイトにて確認下さい。2ページ目に英語で書かれています。
アルゼンチン メンドーサ州公式サイト アコンカグア入山申請価格表
d. 再び観光局で手続き
ここで再び観光局へ戻ります。
まずは、支払いを終えてレシートを付けてもらった申請書を提出します。
注意事項の紙(英語)を渡されるのでよく読んで名前、日付、サインを記入します。
受理されれば、入山許可証がもらえます。
[voicel icon=”https://y-hey.com/wp-content/uploads/2017/06/2497d06d6a1c69cf9516985d6d17b7ce.jpg” name=”y-hey”]お疲れ様でした![/voicel]
5. ガス缶等の登山道具、水、食糧の買い出し
旅程5日目 2013年12月19日(木)
メンドーサ(アルゼンチン) 洗濯 → 登山用具買い出し → 荷物仕分け → 水、食料購入
ほとんどの登山装備は日本で揃えれば良いですが、
メンドーサでしか手に入らない装備として地図 ・ガスカートリッジ があります。
どちらも市内の登山用品店(複数あります)で売ってます。
登山用品店では地図は3種類ありましたが、一番細かいのでも縮尺が60,000の1の地図でしたのでそれを購入しました。
ガスカートリッジも料理を作ったり、高所で雪を溶かして水を作るのに必需品ですが、
飛行機には危険物のため持ち込めないので現地で購入する必要があります。
小さいサイズが1個55ペソで大きいサイズが90ペソでした。(2013年12月時点)
店長さんに聞いたところ、雪を溶かして水を作るなら1缶(小サイズ)で3日分だそうです。
また、近くのスーパー(大型ショッピングセンターのカルフールが徒歩圏内に3ヶ所)で水と食料の買い出しができます。
水は登山開始前であるPenitentesのロッジ(2615m)に滞在する時にも必要ですし
食料は行動食(登山の移動中に食べる簡易的な食事。スニッカーズやカロリーメイト等)としてお菓子などを購入しました。
6. 荷物の仕分け
メンドーサでの準備の最後は「荷物の仕分け」です。
大量にある荷物を下記の3つに分けます。
- ザック(75L)
- ダッフルバッグ
- スーツケース
ザック(75L)
登山口であるHorcones(オルコネス, 2900m)から
ベースキャンプであるPlaza de Mulas(プラザ・デ・ムーラス, 4359m)まで自分で背負って運ぶ装備をザックに入れます。
途中のConfluencia(コンフルエンシア, 3414m)で2泊するため、
テント等の宿泊道具と夜を過ごすためちょっとした防寒着(ライトダウン等)、2泊分の食料や調理器具を持っていきます。
食事はお金を払えばコンフルエンシアでもプラザ・デ・ムーラスでも登山エージェントが張っているテント内で食べられます。
コンフルエンシアでは水はムーラを手配したエージェント(y-heyの場合はLANKO)が
用意してくれるようなので登山口~コンフルエンシア間の移動分だけ持っていきます。
(コンフルエンシアの水は超硬水なので軟水に慣れている日本人の私はおなかを下しました・・・)
3~4時間の行程だそうなので恐らく2Lあれば十分です。
荷物仕分けのコツは広い場所を確保し、一度全部広げてみてひとつずつチェックすると忘れ物がないと思います。
↑はザックに入れて持ち歩く分の荷物です。 ホテルの部屋のベッドの上に並べてみました。
※パスポートは登山許可証があればいりませんでした。
ザックはグレゴリー バルトロ75を持っていきました。
GREGORY グレゴリー バルトロ75 フェラスオレンジ M 1E56
装備について詳しくは別記事にて解説予定です。
ダッフルバッグ
登山口であるHorcones(オルコネス, 2900m)から
ベースキャンプであるPlaza de Mulas(プラザ・デ・ムーラス, 4359m)までムーラで運んでもらう分です。
y-heyが手配したプランは30kgが上限なのでダッフルバッグにベースキャンプ以降で必要な装備
(防寒具、高所登山靴(2重靴)、アイゼン、ピッケル等)と食料と水を入れました。
y-heyが用意したダッフルバッグはGregoryのStash Duffel 115Lです。
ミネラルウォーターを約9L入れたら結構パンパンになりました。
上のほうでは美味しい水は入手できない反面、高山病を防止するために
水分を一日4L摂取する必要がありますので、ミネラルウォーターは可能な限り持っていきます。
大丈夫な人は水道水や雪解け水を飲めばいいと思いますが、雪解け水は結構濁っているそうなのでお腹を壊したく無ければ 浄水器は必須です。
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y-heyが2012年に登頂したアフリカ最高峰キリマンジャロ(5,895m)では
途中でミネラルウォーターを飲み尽くしてしまったため、
キリマンジャロの山で汲んできた水をそのまま飲んだら
謎の腹痛に悩まされ、夜も眠れず吐きまくった苦い記憶があります。
▶アフリカ大陸最高峰キリマンジャロ(5,895m)登山(ロンガイルート)後編
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スーツケース
今回はアコンカグアに来る前にメキシコ出張もあったのでスーツや革靴、会社の書類やパソコン、
観光ガイドブック、パスポート等は登山口手前のPenitentes(ペニテンテス, 2615m)のロッジに預けておきます。
▶南米最高峰アコンカグア単独登山記【1】アルゼンチンまで移動編
これは登山の後にペニテンテスまで戻った時に受け取ります。
まとめ
こうしてまとめてみると、結構メンドーサに着いてからやることが多いですね。
自分はメンドーサに2日間滞在しました。
メンドーサの標高は746mなので、ちょっとした高度順応も兼ねています。
アコンカグアに個人手配で行くと安く済む(航空券代込みで約35万円)代わりに色々と手間はかかりますね。
あと登山エージェントとのやり取り等で英語力もある程度は必要だと思います。
TOEIC910点で外資系企業に勤めているy-heyが個人的に一番オススメできる英語教材はアルクが出している通信講座です。
TOEIC 500点くらいあれば通常の会話はなんとかできると思います。
書籍でスコアが上がらなかった方へ! TOEIC(R)テスト完全攻略500点コース
登山口まで移動する前に豪勢な食事を!
と思ってメンドーサのレストランでサーロインステーキをいただきました。
次の記事はこちら↓
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