写真も撮れる登山ガイド 上田洋平のブログ 関東を起点として日帰りトレッキングから雪山まで、少人数のツアーを開催しています

南米最高峰アコンカグア単独登山記【1】アルゼンチンまで移動編

 
アコンカグア登山1 移動編

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この記事を書いている人 - WRITER -
日本山岳ガイド協会認定登山ガイド ステージ Ⅱ 日本オートキャンプ協会公認オートキャンプ指導者 写真も撮れる登山ガイドとして 関東、富士山、日本アルプス、八ヶ岳の山々をガイドしています。 ブログでは登山、アウトドア等の記事の発信を通して 読者の方に”人生を120%楽しんでもらいたい”と考えています。 2児の父ですがマッターホルン(4,000mまで)、南米最高峰アコンカグア(5,000mまで)、アフリカ最高峰キリマンジャロをフルサイズ一眼レフカメラを抱えて登ったり(普段は自称イクメンです)空手もやってた多趣味な男です。 ブログはゆるいペースですが2005年から書き続けています。(当サイトは2015年から) 2017年11月からテレビ出演多数、2018年5月には10万PV突破、 2022年7月には執筆協力させて頂いた登山ガイド本が発売されました!
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こんにちは!アウトドアライフクリエイターのy-heyです。

2013年12月に南米最高峰アコンカグア(6,962m)に単独登山してきた記録を書いて行こうと思います。

 

 

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アコンカグアへ登ると決めた経緯

アコンカグア 南壁

2013年11月某日。

仕事でメキシコ出張へ行くことが決まったため、ついでにどこか高い山へ行こうと考えたところ、
12月に登れる高い山というのが、南半球にある南米最高峰のアコンカグア(6,962m)でした。

 

高所登山はその前年の2012年にアフリカ大陸最高峰キリマンジャロ(5,895m)に登頂したことにより経験しているので、ある程度は経験と知識がありました。

アフリカ大陸最高峰キリマンジャロ(5,895m)登山(ロンガイルート)前編

アフリカ大陸最高峰キリマンジャロ(5,895m)登山(ロンガイルート)後編

 

しかし、アコンカグアは南米最高峰だけあり、そう簡単に登らせてくれる山ではなかったのです。

 

第1の壁 お金

まず第1の壁はお金。

えっ?ただ山に登るだけでお金かからないでしょ?

と思うかもしれませんが、結構かかります。

 

日本からの飛行機での移動も含めると、一般的なツアー代金は22日間で約100万円

 

気になる方は「アコンカグア 登山 ツアー」で検索してみて下さい。

 

えっ?かなりの金額だな・・・ もう少し安い現地のツアーは無いかな?

y-hey

 

と調べてみても、2013年当時の価格で$4,500(2019年時点では$5,100になっていました)

 

妻子持ちのy-heyは
海外の山へ行くために一体どれだけ土下座をすれば許しを得られるか分かったものでは無いのに、

「100万円かかるけど山へ登ってくるね♪」

なんて音符マーク付きでこのセリフを言った日には、
妻に打ち首獄門の刑に処されることは間違いない・・・

 

しょうがない。ツアーやガイドは付けずにいくか・・・

y-hey

 

という決断をしました。(それでも行くのね(笑))

 

第2の壁 日程

ただ普通の社会人にとってお金以上にハードルが高いのが日程です。

日程については高度順応して体を高所に慣らさないといけないため、飛行機等での移動スケジュールも含めると約3週間以上かかります。

 

当時私が作った計画表が↓です。

アコンカグア 登山スケジュール

メキシコ出張も含めて24日間の長い旅ですね!

y-hey

 

会社にはうまく調整して、なんとか休暇をもらえるように調整できたのですが、
こんな長い期間の登山を一人じゃ心もとないため、いつも登山を一緒に行っている友人に声を掛けましたが、

「そんな長期の登山に行くなら、会社を辞めないといかんので無理だわ」

と名古屋弁で言われたため、この時点で単独アコンカグア登山が決定しました。

 

そしてここからが実際の登山記(まだ移動編なので移動記)です。

y-hey

 

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メキシコ出張、そしてアルゼンチン メンドーサへ

旅程1日目 2013年12月15日(日)

中部国際空港 → 成田空港 → ロサンゼルス(アメリカ) → メキシコシティ(メキシコ) → アグアスカリエンテス(メキシコ)

デルタ航空の飛行機で中部国際空港から成田(ここだけJAL)、ロサンゼルス経由でメキシコへ。

中部国際空港から換算すると、待ち時間込みで26時間かかりますが、時差の関係で1日中に最終目的地であるアグアスカリエンテスに到着しました。

アエロメヒコ航空の飛行機

 

アグアスカリエンテス空港に着いて、手荷物受け取りのターンテーブルで待っていたら、スーツケースが全然出て来ないではないですか!

最後にはターンテーブルに残っているのは私一人になり、警備員から、もうfinishしたよとジェスチャーをされました。

 

!?

 

スーツケース届いてないの???

 

 

一緒に預けたザックは届いているのに!?

 

 

このままターンテーブルで待っていてもしょうがないので、近くにいた空港のスタッフに荷物が来ないことを伝えると、
アエロメヒコ航空のチェックインカウンターでレポートを作成するからそっちに行ってみてね、と言われたのでチェックインカウンターへ。
そこで事情を話してレポートを作成してもらいました。

 

当日の最終便(22:00着)か、翌日の朝一の便(7:30着)で送ってもらうことになりました。

その時間までキチンと荷物が空港に届いて、すぐにホテルに送ってもらえれば、翌朝10時から設定している客先の打ち合わせに間に合います。

 

不安になりましたが、ホテルが思ったより豪華だったので景気づけにワインを飲んで寝ました(笑)

アグアスカリエンテス ホテル 室内

 

旅程2日目 2013年12月16日(月)

アグアスカリエンテスのホテル(メキシコ) → 客先A社、B社で打ち合わせ → アグアスカリエンテスのホテル

 

朝起きてみると、スーツケースが届いている気配は無いため空港に問い合わせの電話をしてみると、
「まだメキシコシティで見つかってない」との返事。

 

なんですと!?

 

今日の10時から客先と打ち合わせがあり、スーツケースに入っているスーツや革靴が必要なこと説明し、
9時10分着の便に乗せて、10時にホテルまで送ることを約束させました。

この時点で客先と10時から打ち合わせをするのは不可能となったため、客先に11時頃スタートに変更させてください、と電話でお願いしておきました。

 

その後、ソワソワしながら10時まで待てども・・・・・

 

来なーい!

 

10時15分になるとさすがに私も気になったので、再び空港に電話しました。

ホテルに10時着と聞いていたんですが、まだ荷物届かないため状況を確認してもらえますか?

y-hey

9時30分に荷物は空港に届き、ホテル宛てにすでに送りました。

空港係員

でも今朝電話にでた担当の方の話では10時までに届けてくれると伺ってますけど、すでに10時過ぎてますけど・・・

y-hey

この時間だからひょっとしたら渋滞に巻き込まれてため遅くなっているかもしれません。とにかく空港からはすでに荷物は出ていますので、しばらくお待ちください。

空港係員

(10時に渋滞って、休日かよ!(怒))
わかりました。客先との打ち合わせがあってスーツケース内の荷物がいるんです。
すでに10時からの打ち合わせの時間を変更してもらっているので、これ以上変更したくないです。本当にお願いします!

y-hey

 

と、言いたいことは言いましたが、ここは待つしか手はなさそうです。

 

悶々としながらホテルのロビーで待っていたら10時45分にやっとスーツケース到着!

 

とうとう来たか!

 

何故45分も遅れたのか聞きたいところでしたが、すぐに着替えて客先に移動せねばならないので、笑顔でThank youとだけ言い、速攻で身支度。

 

そこからタクシーに乗って客先のA社へ向かうが、

今度はタクシーの運ちゃんが道に迷う。(ヤレヤレだぜ)

 

これはいかん!と思って客先のA社の現地スタッフに電話し、タクシーの運ちゃんにスペイン語で説明してもらい、ようやく到着。

 

もともと10時スタートの打ち合わせが、結局スタートしたのが12時でした。

 

日本の間隔だと「2時間遅れとかありえない」ってカンジなんですけど、
客先のA社の方は日本人ですが在メキシコ期間が8か月経っているせいか「大変だったみたいですね」と逆に心配されました。

これがメキシコ時間ってやつか!と悟った瞬間でした。

 

その後の客先のB社との打ち合わせ(元々14時スタート)のも15時からにしてと言ったら、あっさりOKが取れました。

 

メキシコ時間っていい面、悪い面、両方あるけど、こんなにセカセカしてしまうのって日本人だけ?(ってか私だけ?)
とも思った瞬間でした。

 

そしてこんなドタバタ劇で出張は終了。(ってか2日しか仕事してない。すいません。)

ここからアルゼンチンにある、南米最高峰アコンカグアを目指しての移動が始まります。

 

旅程3, 4日目 2013年12月17日(火)、18日(水)

アグアスカリエンテス(メキシコ) → メキシコシティ(メキシコ) → アトランタ(アメリカ) → サンティアゴ(チリ) → メンドーサ(アルゼンチン)

 

旅程3日目は、メキシコのアグアスカリエンテスから約1日半かけて南米最高峰アコンカグアの登山基地となる街であるアルゼンチンのメンドーサまで移動します。

 

まずはホテルからアグアスカリエンテス空港へタクシーで移動し、空港のカウンターにチェックインするのですが、
y-heyの荷物が余りにも大きかったから怪しまれたのでしょうか?

スーツケースと75Lバックパックを全部開けられ、根こそぎチェックを受けました。

アグアスカリエンテス空港 手荷物検査

スーツケースのほうはまだいいのですがバックパックは荷物を詰め込んであるので一度出すと再び元の位置に戻すのは至難の業・・・

あぁ!ダメだよ食料とか出したら!もとに戻せなくなるぞー! 

y-hey

なんとか荷物を戻していただき、無事に飛行機に乗れました。

 

ここから先はメキシコからアルゼンチン、メンドーサまでのなが~いなが~い空の旅です。

 

アグアスカリエンテス → メキシコシティ:1時間12分

〜空港で2時間30分待ち〜

メキシコシティ → アトランタ:3時間

〜空港で4時間40分待ち〜

アトランタ → サンティアゴ:9時間30分

〜空港で3時間10分待ち〜

サンティアゴ → メンドーサ:55分

 

すべて合計してみると

フライト時間合計:14時間37分
空港での待ち時間:10時間20分
------------------------------
合計移動時間:24時間57分

なるほど、約25時間かかるわけですね。

 

これは疲れますね・・・

y-hey

 

サンティアゴからメンドーサまではバスで移動という手段もあったのですが、バスの移動時間7時間に対して飛行機だと55分。

ヘルニアのため「ガラスの腰」と呼ばれるほど繊細な腰を持つy-heyは長時間座れませんので迷わず飛行機での移動を選択です。

 

写真はサンティアゴ空港の中にある売店。イースター島が近いためか、モアイ像が置いてありました。

チリ サンティアゴ空港内 売店

 

〜メキシコ出発から25時間後〜

 

 

つ、着いたぜ・・・

 

 

長かったぜ・・・

 

 

待ってたぜぇ!この時をよぅ!(武丸風)

 

 

というわけでアルゼンチンのメンドーサに到着しました。

今回はメキシコで行方不明になったスーツケース君もちゃんとターンテーブルから出てきてくれました!
(若干鍵が壊れて空いていますが・・・)

スーツケースとバックパック

 

空港から外に出ると、奥にはアンデスの山々が!

これはテンションあがりますね!

y-hey

メンドーサ空港からの景色

 

ここからはメンドーサ市内まで移動です。

メンドーサ空港 外観

 

次の記事ではメンドーサでアコンカグア登山準備としてやるべきことをまとめています。

南米最高峰アコンカグア単独登山記【2】 メンドーサで入山申請の方法と6つのやるべきこと

現在募集中のツアーは↓です!
みなさんとお会いできるのを楽しみにしています(^o^)

「登っちゃえば?」企画 登山ガイドツアー・イベント・講習スケジュール一覧

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