写真も撮れる登山ガイド 上田洋平のブログ 関東を起点として日帰りトレッキングから雪山まで、少人数のツアーを開催しています

山岳写真の現像講座を受けてわかったプロが実践しているレタッチ技術

 
山写さん山岳写真のLightroomRAW現像講習会

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詳しくはE-bookの最後で。

登っちゃえば? 登山の教科書

この記事を書いている人 - WRITER -
日本山岳ガイド協会認定登山ガイド ステージ Ⅱ 日本オートキャンプ協会公認オートキャンプ指導者 写真も撮れる登山ガイドとして 関東、富士山、日本アルプス、八ヶ岳の山々をガイドしています。 ブログでは登山、アウトドア等の記事の発信を通して 読者の方に”人生を120%楽しんでもらいたい”と考えています。 2児の父ですがマッターホルン(4,000mまで)、南米最高峰アコンカグア(5,000mまで)、アフリカ最高峰キリマンジャロをフルサイズ一眼レフカメラを抱えて登ったり(普段は自称イクメンです)空手もやってた多趣味な男です。 ブログはゆるいペースですが2005年から書き続けています。(当サイトは2015年から) 2017年11月からテレビ出演多数、2018年5月には10万PV突破、 2022年7月には執筆協力させて頂いた登山ガイド本が発売されました!
詳しいプロフィールはこちら
 

いつも当ブログを読んでいただきありがとうございます。
アウトドアライフクリエイターのy-heyです。

 

今回は山岳写真で有名なネイチャーフォトグラファー、山写さんの
4Kカラーマネジメントモニタを使用した山岳写真のLightroomRAW現像講習会
に参加させて頂きましたので、そのレポを書きます!

 

会場は東京、渋谷の表参道にあるfinetrack(ファイントラック)東京ベースで行われました。

ファイントラック東京ベース

名古屋から行くとやっぱ都会だがね!

y-hey

 

ちなみにここに着く手前にARC’TERYX(アークテリクス)のお店があったので立ち寄ってみたら、
BetaのレインパンツXSサイズを試着してしまい、
店員さんが「最後の1着ですよ!」と言うもんだから、ついつい買ってまったがね。ええカモだがね。

 

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講習会の雰囲気

山写さん山岳写真のLightroomRAW現像講習会

今回の講座は場所を提供してくれる、アウトドアブランドのfinetrack(ファイントラック)さん、
カラーマネージメントモニタメーカーであるBenQさんとの共催のため
会場に着くと各席に本講座での貸出機材であるBenQ カラーマネージメントモニタ SW271が贅沢に設置されていました。

 

参加は抽選で昼の部6名、夜の部6名という狭き門に、なぜか当選させてもらって感謝しかないです。

 

そして、山写さんが登場!

 

バーン! ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・

※効果音は演出です

山写さん

出典:山写さんTwitter

 

おお!この方が山写さん!

 

山写さんってTwitterの画像を見ると、こんな感じで
ヒマラヤ等の高峰ですごい写真をバシバシ撮ってらっしゃるので、

講習中に変な質問したら怒られそうかな?

y-hey

と思ってましたが

実際に話してみると、全くのy-heyの勝手な被害妄想で、
とっても気さくで話しやすい方でした。

 

山写さんと話ができて、ファンとしては感激です!

y-hey

 

それではセミナーの内容のうち、特に重要だとy-heyが感じた部分を紹介します!

 

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山岳写真の撮影時に役立つ技術

まず、山岳写真を撮ろうと思うなら山写さんのnoteは購入したほうがいいです。
価格以上の価値があると断言できます。

note 山岳写真を安全に撮るための登山の知識と撮影技術

↑のnoteを読めば、山岳写真の撮影時のことはかなり深く知ることができますが、
今回はRAW現像講習会。

しっかりとレタッチしてRAWファイルを現像していく工程を中心に学びました。

 

その学んだ内容の中でも、撮影時に意識しておくべきことをまずは紹介します。

y-hey

 

山岳写真に役立つ色彩学

PCCS色相環(しきそうかん)

PCCS色相環

出典:DICカラーデザイン株式会社HP

 

暖色系の色は温かみを感じ、大きく見える特徴があり、
寒色系の色は寒さを感じ、小さく見える特徴があります。

黄緑のような中間色は暖色・寒色に属さないニュートラルな色となります。

 

この環の中の対面にある色(例:オレンジ色に対する青色)は補色と言い、互いの色を引き立たせる関係にあります。

と、いうことは、山岳写真で多い空の青色太陽光のオレンジは相性が良いということですね♪

 

穂高連峰のモルゲンロート

↑の写真は2018年6月に登った北アルプス蝶ヶ岳からの一枚です。
空の青色朝日に照らされる赤オレンジ岩稜部分の黒の彩色で構成してみました。

 

色相が持つ意味

それぞれの色相が持つ意味を理解しておくことも重要です。

色相が持つ意味

※山写さんのテキストをベースにy-heyが作成

 

また、これらのイメージは日本人と欧米人で異なる(例:紫色は欧米人は「高貴」というイメージは無い)ため、
欧米人の写真を真似しても無理があるそうです。

 

ナチュラルカラーハーモニー

色相には固有の明度(明るさ)があり、黄色が最高明度、が最低明度になります。

自然摂理の法則に従った色彩調和をナチュラルカラーハーモニーと呼ばれています。

色相環の中で、黄色に近い色の明度を上げ、青に近い色の明度を下げることで成り立つ法則です。

 

トーン

彩度(色の鮮やかさの度合い)と明度(色の明るさの度合い)をまとめたものをトーンを言います。

↓の図で、右に行けば彩度が高くなり、上に行けば明度が上がります。

PCCSトーンマップ

出典:DICカラーデザイン株式会社HP

 

 

そして、トーンには↓の図ように、それぞれ固有のイメージがあります。

トーンの持つイメージ

出典:DICカラーデザイン株式会社HP

 

 

重要なのは、撮影時にトーンの中でどれに一番近い印象を受けたか?ということを考えて撮影しておくと、後で現像する時にスムーズにできるということです。

 

ここからは、RAW現像やレタッチに役立つ技術を紹介します!

y-hey

 

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写真現像・レタッチ時に役立つ技術

さて、ここまでで、約2,000字書いてしまいましたが、ここからが本題です。

 

RAW現像(RAW(ロー)ファイル呼ばれる写真の生データをJPEG等の形式に変換する作業)や、

レタッチ(元画像を編集して、撮影者のイメージに近づけるよう変更する修正作業)

 

の方法を、実際に山写さんが撮影した現像済のRAWファイルを頂き、
撮影時の初期状態から、どのようにレタッチしていくかという解説を頂きながら
実際にLightroom(現像ソフト)を使って実習して行くという、ヨダレが出そうな充実した内容!

 

詳しくは実際に講習会に参加してみないとお伝えできませんが、
例として、下記の山写さんが撮影された槍ヶ岳の作品の作り方を見ていきます。

 

※写真の使用許可は山写さん御本人に頂いております。

RAW画像の確認

山写さん撮影 槍ヶ岳 RAW状態

まずはRAW画像の確認です。

撮影時に山写さんが感じたことは、”槍ヶ岳の岩肌の鋭利さ・重厚さ”です。

↑で解説したトーンで言うところの、「dp(ディープトーン)」をイメージされたそうです。

 

写真全体のイメージを整える

岩肌を「ディープトーン」にするために、コントラスト・明瞭度を上げたり
空の色のハイライトをマイナスに、さらに自然な彩度をプラスにしたりしていました。

 

補正ブラシで空の色を調整

山写さん撮影 槍ヶ岳 補正ブラシ

ここからは部分補正をしていきます。

最初に行った補正は、あくまで写真全体の補正のため、
空の色を「ディープトーン」に近づけるため、部分補正としてブラシツールを使って
選択箇所のみハイライトを落としたり、明瞭度を上げます。

 

グラデーションツールで空を暗くする

山写さん撮影 槍ヶ岳 グラデーションツール

太陽が沈む直前で空が高くなるほど明度が低くなるため、その自然法則に従い段階フィルターを使い露出を段階的に落とす

このようにテキストに記載されていますが、なんてロジカルで説得力のある考え・・・

自分は今まで「なんとなく綺麗だから」「このほうがカッコいいから」と感覚だけでレタッチしていました・・・

やはりプロは違うなぁ・・・

y-hey

 

ブラシツールで岩肌の鋭利な質感を出す

山写さん撮影 槍ヶ岳 補正ブラシ2

ブラシツールで岩肌部分のみ選択し、段階フィルターで落とした露出を持ち上げたり、
シャドウで潰れた部分を持ち上げ、岩の質感を出すため明瞭度をプラスにします。

 

完成状態

山写さん撮影 槍ヶ岳 完成品

このような工程を経て、このような完成作品となります。

カッチョエェー!

 

RAW画像の状態と比べると、全体的に軽い印象から重たい印象に変化しているのが分かると思います。

山写さん撮影 槍ヶ岳 RAW状態 山写さん撮影 槍ヶ岳 完成品

 

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参加者のRAW画像を山写さんがレタッチ

ここからもまた生唾ゴックンなお時間。

 

それはなんと、講座参加者のRAW画像を山写さんが直々にレタッチしてもらえるというもの!

 

 

もう、

 

なんですかね、

 

このありがたさ・・・

 

 

自分の画像をプロにレタッチしてもらえる日が来るとは・・・

 

 

というわけでy-heyがお願いしたのは↓の北アルプス蝶ヶ岳から撮影した穂高連峰の写真。

穂高連峰 RAW画像

 

これをLightroomのグラデーションツールを使ったりしてあっという間に↓の画像が完成。

穂高連峰 山写さんレタッチ

この間、わずか30秒ほど。秒殺でした。すごい・・・

 

その後は山写さんへの質問タイムで参加者各々が質問をぶつけてました。

 

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まとめ

もうありがたすぎて涙がちょちょぎれそうな講習内容でした!

そして山写さんが撮影されたRAW画像も頂いてしまったし・・・

この設定や構図を見て研究し、またテキストを読み返して復習し、
自分の作品作りに活かせるよう精進していきます!

 

山写さんのサイトは写真・登山で非常に参考になります。自分が目指している方向ですね。

登山と写真で仕事をしている人

 

講師をして頂いた山写さん、
場所を提供して頂いたアウトドアメーカーのfinetrack(ファイントラック)さん、
カラーマネージメントモニタメーカーであるBenQさん、
本当にありがとうございました!

 

そして最後までお読み下さった読者の皆さん、
この記事を読んであなたのカメラライフが豊かになれば幸いです。本当にありがとうございました!

現在募集中のツアーは↓です!
みなさんとお会いできるのを楽しみにしています(^o^)

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日本山岳ガイド協会認定登山ガイド ステージ Ⅱ 日本オートキャンプ協会公認オートキャンプ指導者 写真も撮れる登山ガイドとして 関東、富士山、日本アルプス、八ヶ岳の山々をガイドしています。 ブログでは登山、アウトドア等の記事の発信を通して 読者の方に”人生を120%楽しんでもらいたい”と考えています。 2児の父ですがマッターホルン(4,000mまで)、南米最高峰アコンカグア(5,000mまで)、アフリカ最高峰キリマンジャロをフルサイズ一眼レフカメラを抱えて登ったり(普段は自称イクメンです)空手もやってた多趣味な男です。 ブログはゆるいペースですが2005年から書き続けています。(当サイトは2015年から) 2017年11月からテレビ出演多数、2018年5月には10万PV突破、 2022年7月には執筆協力させて頂いた登山ガイド本が発売されました!
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