いつも当ブログを読んでいただきありがとうございます。
アウトドアライフクリエイターのy-heyです。
今回は山岳写真で有名なネイチャーフォトグラファー、山写さんの
「4Kカラーマネジメントモニタを使用した山岳写真のLightroomRAW現像講習会」
に参加させて頂きましたので、そのレポを書きます!
会場は東京、渋谷の表参道にあるfinetrack(ファイントラック)東京ベースで行われました。
[voicel icon=”https://y-hey.com/wp-content/uploads/2017/06/ab0ef476474dd89d469a4a6a02fd9234.jpg” name=”y-hey”]名古屋から行くとやっぱ都会だがね![/voicel]
ちなみにここに着く手前にARC’TERYX(アークテリクス)のお店があったので立ち寄ってみたら、
BetaのレインパンツXSサイズを試着してしまい、
店員さんが「最後の1着ですよ!」と言うもんだから、ついつい買ってまったがね。ええカモだがね。
講習会の雰囲気
今回の講座は場所を提供してくれる、アウトドアブランドのfinetrack(ファイントラック)さん、
カラーマネージメントモニタメーカーであるBenQさんとの共催のため
会場に着くと各席に本講座での貸出機材であるBenQ カラーマネージメントモニタ SW271が贅沢に設置されていました。
参加は抽選で昼の部6名、夜の部6名という狭き門に、なぜか当選させてもらって感謝しかないです。
そして、山写さんが登場!
バーン! ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
※効果音は演出です
出典:山写さんTwitter
おお!この方が山写さん!
山写さんってTwitterの画像を見ると、こんな感じで
ヒマラヤ等の高峰ですごい写真をバシバシ撮ってらっしゃるので、
と思ってましたが
実際に話してみると、全くのy-heyの勝手な被害妄想で、
とっても気さくで話しやすい方でした。
[voicel icon=”https://y-hey.com/wp-content/uploads/2017/06/5fbffd9716bda3972ce66231a4852ab5.jpg” name=”y-hey”]山写さんと話ができて、ファンとしては感激です![/voicel]
それではセミナーの内容のうち、特に重要だとy-heyが感じた部分を紹介します!
山岳写真の撮影時に役立つ技術
まず、山岳写真を撮ろうと思うなら山写さんのnoteは購入したほうがいいです。
価格以上の価値があると断言できます。
↑のnoteを読めば、山岳写真の撮影時のことはかなり深く知ることができますが、
今回はRAW現像講習会。
しっかりとレタッチしてRAWファイルを現像していく工程を中心に学びました。
[voicel icon=”https://y-hey.com/wp-content/uploads/2017/06/2497d06d6a1c69cf9516985d6d17b7ce.jpg” name=”y-hey”]その学んだ内容の中でも、撮影時に意識しておくべきことをまずは紹介します。[/voicel]
山岳写真に役立つ色彩学
PCCS色相環(しきそうかん)
暖色系の色は温かみを感じ、大きく見える特徴があり、
寒色系の色は寒さを感じ、小さく見える特徴があります。
黄緑や紫のような中間色は暖色・寒色に属さないニュートラルな色となります。
この環の中の対面にある色(例:オレンジ色に対する青色)は補色と言い、互いの色を引き立たせる関係にあります。
と、いうことは、山岳写真で多い空の青色と太陽光のオレンジは相性が良いということですね♪
↑の写真は2018年6月に登った北アルプス蝶ヶ岳からの一枚です。
空の青色、朝日に照らされる赤オレンジ、岩稜部分の黒の彩色で構成してみました。
色相が持つ意味
それぞれの色相が持つ意味を理解しておくことも重要です。
※山写さんのテキストをベースにy-heyが作成
また、これらのイメージは日本人と欧米人で異なる(例:紫色は欧米人は「高貴」というイメージは無い)ため、
欧米人の写真を真似しても無理があるそうです。
ナチュラルカラーハーモニー
色相には固有の明度(明るさ)があり、黄色が最高明度、青が最低明度になります。
自然摂理の法則に従った色彩調和をナチュラルカラーハーモニーと呼ばれています。
色相環の中で、黄色に近い色の明度を上げ、青に近い色の明度を下げることで成り立つ法則です。
トーン
彩度(色の鮮やかさの度合い)と明度(色の明るさの度合い)をまとめたものをトーンを言います。
↓の図で、右に行けば彩度が高くなり、上に行けば明度が上がります。
そして、トーンには↓の図ように、それぞれ固有のイメージがあります。
重要なのは、撮影時にトーンの中でどれに一番近い印象を受けたか?ということを[emphasis]考えて[/emphasis]撮影しておくと、後で現像する時にスムーズにできるということです。
[voicel icon=”https://y-hey.com/wp-content/uploads/2017/06/2497d06d6a1c69cf9516985d6d17b7ce.jpg” name=”y-hey”]ここからは、RAW現像やレタッチに役立つ技術を紹介します![/voicel]
写真現像・レタッチ時に役立つ技術
さて、ここまでで、約2,000字書いてしまいましたが、ここからが本題です。
RAW現像(RAW(ロー)ファイル呼ばれる写真の生データをJPEG等の形式に変換する作業)や、
レタッチ(元画像を編集して、撮影者のイメージに近づけるよう変更する修正作業)
の方法を、実際に山写さんが撮影した現像済のRAWファイルを頂き、
撮影時の初期状態から、どのようにレタッチしていくかという解説を頂きながら
実際にLightroom(現像ソフト)を使って実習して行くという、ヨダレが出そうな充実した内容!
詳しくは実際に講習会に参加してみないとお伝えできませんが、
例として、下記の山写さんが撮影された槍ヶ岳の作品の作り方を見ていきます。
※写真の使用許可は山写さん御本人に頂いております。
RAW画像の確認
まずはRAW画像の確認です。
撮影時に山写さんが感じたことは、”槍ヶ岳の岩肌の鋭利さ・重厚さ”です。
↑で解説したトーンで言うところの、「dp(ディープトーン)」をイメージされたそうです。
写真全体のイメージを整える
岩肌を「ディープトーン」にするために、コントラスト・明瞭度を上げたり
空の色のハイライトをマイナスに、さらに自然な彩度をプラスにしたりしていました。
補正ブラシで空の色を調整
ここからは部分補正をしていきます。
最初に行った補正は、あくまで写真全体の補正のため、
空の色を「ディープトーン」に近づけるため、部分補正としてブラシツールを使って
選択箇所のみハイライトを落としたり、明瞭度を上げます。
グラデーションツールで空を暗くする
太陽が沈む直前で空が高くなるほど明度が低くなるため、その自然法則に従い段階フィルターを使い露出を段階的に落とす
このようにテキストに記載されていますが、なんてロジカルで説得力のある考え・・・
[voicel icon=”https://y-hey.com/wp-content/uploads/2017/06/9c81541b4ea6918bd98535b8ee40cd50.jpg” name=”y-hey”]自分は今まで「なんとなく綺麗だから」「このほうがカッコいいから」と感覚だけでレタッチしていました・・・やはりプロは違うなぁ・・・[/voicel]
ブラシツールで岩肌の鋭利な質感を出す
ブラシツールで岩肌部分のみ選択し、段階フィルターで落とした露出を持ち上げたり、
シャドウで潰れた部分を持ち上げ、岩の質感を出すため明瞭度をプラスにします。
完成状態
このような工程を経て、このような完成作品となります。
カッチョエェー!
RAW画像の状態と比べると、全体的に軽い印象から重たい印象に変化しているのが分かると思います。
参加者のRAW画像を山写さんがレタッチ
ここからもまた生唾ゴックンなお時間。
それはなんと、講座参加者のRAW画像を山写さんが直々にレタッチしてもらえるというもの!
もう、
なんですかね、
このありがたさ・・・
自分の画像をプロにレタッチしてもらえる日が来るとは・・・
というわけでy-heyがお願いしたのは↓の北アルプス蝶ヶ岳から撮影した穂高連峰の写真。
これをLightroomのグラデーションツールを使ったりしてあっという間に↓の画像が完成。
この間、わずか30秒ほど。秒殺でした。すごい・・・
その後は山写さんへの質問タイムで参加者各々が質問をぶつけてました。
まとめ
もうありがたすぎて涙がちょちょぎれそうな講習内容でした!
そして山写さんが撮影されたRAW画像も頂いてしまったし・・・
この設定や構図を見て研究し、またテキストを読み返して復習し、
自分の作品作りに活かせるよう精進していきます!
山写さんのサイトは写真・登山で非常に参考になります。自分が目指している方向ですね。
講師をして頂いた山写さん、
場所を提供して頂いたアウトドアメーカーのfinetrack(ファイントラック)さん、
カラーマネージメントモニタメーカーであるBenQさん、
本当にありがとうございました!
そして最後までお読み下さった読者の皆さん、
この記事を読んであなたのカメラライフが豊かになれば幸いです。本当にありがとうございました!
コメント
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[…] 山岳写真の現像講座を受けてわかったプロが実践しているレタッチ技術 いつも当ブログを読んでいただきありがとうございます。 アウトドアライフクリエイターのy-heyです。 […]