白峰三山縦走 農鳥岳→間ノ岳→北岳 逆ルートで行くメリットとは?
いつも当ブログを読んでいただきありがとうございます。
アウトドアライフクリエイターのy-heyです。
2017年9月9日(土)〜11日(月)に南アルプスの白峰三山(しらねさんざん)
(農鳥岳(のうとりだけ)・間ノ岳(あいのだけ)・北岳(きただけ))をテント泊で
縦走(じゅうそう、山の頂上から下山せずに次の山へ移動すること)してきました。
縦走するに当たってルートを検討して、一般的な
北岳→間ノ岳→農鳥岳と行くルートの逆ルート、
農鳥岳→間ノ岳→北岳で行った場合のメリットや実際の所要時間をお伝えします。
白峰三山縦走 ルート選定の考え方
今回の白峰三山縦走をテント泊するにあたってテント泊の幕営地に選んだのは、大門沢小屋と北岳山荘でした。
→大門沢小屋の紹介 白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)縦走で活用したい山小屋
農鳥小屋は小屋の管理人の方が登山者に対して厳しい方らしいのでパスさせて頂きました
(「農鳥小屋 おやじ」で検索すると色々と情報が出てきます)
北岳→間ノ岳→農鳥岳の一般的なルートの3つのデメリット
一般的に白峰三山縦走というと、北岳→間ノ岳→農鳥岳の順で登るルートが一般的ですが
以下の懸念点がありました。
1. 登山開始時に十分な睡眠が取れない
北岳側から登る場合、登山口である広河原(ひろがわら)に早朝に着いていないと、
一般コースタイムで約8時間かかる1日目に北岳山荘に到着するのは難しいです。
我々のように名古屋方面から車で行く場合、奈良田の駐車場AM5:30発のバスに乗って広河原に行く必要がありました。
→白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)への登山口 奈良田の紹介【バス時刻あり】
その場合、前日の深夜に移動して仮眠か、登山当日のAM1時頃に名古屋を出発しないといけません。
すると1日目から十分な睡眠な取れない懸念がありました。
2. 大門沢下降点〜大門沢小屋までの下りでヒザが心配
また、大門沢下降点から大門沢小屋まで3時間弱かかる急坂の下りを
テント泊装備を背負って下るとヒザが痛くなって「生まれたての子鹿状態」になってしまう可能性がありました。
急坂を連続して下るとキツいんですよね・・・
y-hey
3. 3日目に時間が余る
そして2泊目を大門沢小屋で泊まった場合、3日目に下山するまで
一般コースタイムで約3時間30分と、結構すぐに下山できてしまうため
3日目の行程が余ってヒマになる、という変なスケジュールの未消化感が残ってしまうのでした。
今回のメンバーには子育て中のパパが私も含めて2名いるため、
せっかく(普段の涙ぐましい努力の末に)妻の了解を得て登山に来たため
どうせならガッツリ最終日まで山登りをしたいのです!
y-hey
農鳥岳→間ノ岳→北岳 逆ルートのメリット
上に挙げた3つのデメリットが解消します。
1. 1日目から睡眠をしっかりと取って登山開始が可能
1日目は奈良田の登山口から大門沢小屋までの移動なのでコースタイムは4時間20分。
これなら朝9時頃に奈良田の駐車場に着いていれば十分間に合う時間です。
2. 大門沢小屋〜大門沢下降点までみっちり登る
これでヒザの心配はいりません。
しかし急登で22kgのテント泊装備を背負いつつ自分の調子も良くなかったため(言い訳)
上りの一般コースタイム4時間のところを5時間もかかってしまいました・・・(汗)
3. 3日目の時間が丁度よい
3日目の行程が北岳山荘〜広河原までの下りになると、
コースタイム5時間30分で丁度よい感じです。
我々はさらに早朝に北岳山荘から中白根山まで登って日の出と富士山を鑑賞してきました。
朝焼けの富士は今までで見た中で一番の美しさでした!
白峰三山縦走 タイムスケジュール
1日目 2017年9月9日(土):
朝は名古屋をAM5:00に出発し、新東名高速道路経由で
山梨県早川町にある奈良田(ならだ)の駐車場に到着。
ここから歩いて大門沢登山口まで移動し登山開始。
~ 11:50 八丁坂(昼食) 12:30 ~ 15:00 大門沢小屋(テント泊)
2日目 2017年9月10日(日):
コースタイム11時間のコースを行く、今回の登山のハイライトな日。
朝は4時に大門沢小屋を出発するも、大門沢下降点までの急登に苦しめられ、コースタイム4時間の所を
5時間近くかけて登る。荷物(22kg)が重すぎたようです・・・
その後は日本200名山である、農鳥岳(のうとりだけ)、西農鳥岳を経由し
日本第3位の高峰、間ノ岳(あいのだけ)に登頂、
さらに中白根山を越えて北岳山荘に到着。
到着が17時30分と、かなり遅い時間になってしまったため
テント泊から臨機応変に山小屋泊に切り替えました。
~ 12:15 西農鳥岳 ~ 13:00 農鳥小屋 ~ 15:30 間ノ岳 16:45 中白根山 ~ 17:30 北岳山荘(小屋泊)
3日目 2017年9月11日(月):
朝4時30分に北岳山荘を出発して、中白根山へ登り、御来光と朝焼けの富士山を鑑賞。
その後は北岳山荘に戻って朝食(お弁当)をとった後、
北岳山荘を出発し、日本第2位の高峰、北岳に登頂。
その後は北岳肩ノ小屋、白根御池小屋経由で広河原まで下山。
~ 8:10 北岳 8:30 ~ 9:00 北岳肩ノ小屋 9:10 ~ 9:30 小太郎尾根分岐 〜 11:00 白根御池小屋(昼食) 11:50
~ 14:00 広河原 14:30 →(バス)→ 15:15 奈良田駐車場 →(温泉、夕食)→ 21:30 名古屋
まとめ
今回は南アルプス 白峰三山縦走するのに逆ルート(農鳥岳→間ノ岳→北岳)
で行くメリットをお伝えしましたがいかがでしたでしょうか?
白峰三山縦走を検討している方のお役に立てればと思います。
ルート検討内容、タイムスケジュールの紹介だけで1記事分終わってしまいました・・・
とにかく次回から楽しい登山記がはじまりますよ!
お楽しみに!
▶白峰三山縦走 テント泊 2泊3日 1日目 大門沢小屋でカレーパーティー
この記事を読んであなたのアウトドアライフが豊かになれば幸いです。
最後までお読み頂き本当にありがとうございました。
現在募集中のツアーは↓です!
みなさんとお会いできるのを楽しみにしています(^o^)