こんにちは!アウトドアライフクリエイターのy-heyです。
2013年12月に南米最高峰アコンカグア(6,962m)に単独登山してきた記録の第4弾は
登山口のオルコネス(2,900m)からコンフルエンシア(3,414m)と
南壁のあるプラザ・フランシア(4,023m)まで行って高度順応するところをお伝えします。
前回の記事では登山基地となる街、アルゼンチンのメンドーサから
アコンカグア登山口のオルコネスへの移動編をお伝えしました。
▶南米最高峰アコンカグア単独登山記【3】 メンドーサから登山口 オルコネスへ
[kanren url=”https://y-hey.com/mendoza-horcones/”]
登山1日目 2013年12月21日(土)
Horcones(オルコネス, 2900m)11:11 ~ 14:48 Confluencia(コンフルエンシア, 3414m)テント泊
登山口のオルコネスから歩き出すと、このような広大な道が広がります。
左奥に見える雪山がアコンカグアです。
南半球であるアルゼンチンは12月は夏なのですが、アコンカグア頂上は6,962mなので-20℃になります。
(緯度により異なりますが、一般的には標高が100m高くなると気温は0.6℃下がります)
登山口オルコネス周辺はまだまだ暑く、25℃くらいですが
カラッとしているので日本のジメっとした暑さより快適です。
水を12L含めて合計37kgもムーラ(ラクダとロバの交配種)に預け、ベースキャンプまで運んでもらいましたが、
この先のコンフルエンシアで2泊するため
テント泊装備、調理器具、食料、水(2L)+スポーツドリンク(1.5L)、カメラ(フルサイズ一眼レフ)、パソコン(Macbook Air13インチ)、ソーラー発電セット
をザックに入れたら約20kgになりました。
ということはムーラに預けた荷物の37kgと合計すると、なんと57kg!
[voicel icon=”https://y-hey.com/wp-content/uploads/2017/06/ab0ef476474dd89d469a4a6a02fd9234.jpg” name=”y-hey”]荷物多すぎだし!こりゃぁムーラ無しとか考えられないですね。[/voicel]
この日は約3時間かけてConfluencia(コンフルエンシア, 3414m)まで行きます。
歩き出して10分くらい進むと、オルコネス湖が見えてきます。
そこからさらにアコンカグア南壁が見える、雄大な道を進みます。
途中、道が複数に分かれている箇所が数多くあり、どちらか迷うという場合は
ムーラのウ○チが落ちている道が正しい道です。
しばらく行くと橋がかかっていました。
ここから先は観光の人は行けず、アコンカグアの登山許可証を持っている人だけが進めるようです。
橋を渡ります。
すでに3,100mくらいの高度になっていました。
この橋を渡るまではほとんど平坦な道で結構楽だったのですが、
ここから先は登りになってきます。
よし、ここから踏ん張っていくぞ!
と思ったら、こんな看板が・・・
昼食のため休憩していたら、なんと鳥がやってきました!
せんべいをあげたらいっぱい寄ってきました。
行程中にムーラ隊に遭遇しました。重い荷物を運んでムーラ君もお疲れ様です。
そして登山口から約3時間50分(昼食時間含む)で本日の幕営地コンフルエンシア(3,414m)に到着です。
入口にあるレンジャー小屋で登山許可証を提出してチェックインします。
その後はテント(マウンテンハードウェア ダイレクト2)を張ります。
しっかりとソーラーパネル(Goal Zero NOMAD 10)で太陽光を集め、バッテリー(Goal Zero Sherpa 100)にチャージします。
これでパソコン(Macbook Air 13インチ)でブログを執筆する環境は整いました!
[voicel icon=”https://y-hey.com/wp-content/uploads/2017/06/2497d06d6a1c69cf9516985d6d17b7ce.jpg” name=”y-hey”]
アコンカグアでは高度順応で同じ場所に滞在するだけの日があるので
ブログを書こうかなと思い日本から持ってきていました。[/voicel]
コンフルエンシアの雰囲気は↓です。エージェントの固定テント+登山者のテントという形です。
y-heyは登山エージェントのLANKOにムーラで荷物搬送をお願いしているため、
LANKOのテントを使わせてもらえました。
LANKOは水洗トイレも完備してくれていました。これは助かります。
高度順応のため、コンフルエンシアに2泊する予定です。
(急に高度を上げると高山病になるため少しずつ体を慣らす必要があるためです)
登山2日目 2013年12月22日(日)
Confluencia(コンフルエンシア, 3414m)7:40 ~ 11:37 Mirador Pared Sur ~ 13:15 Plaza Francia(プラザ・フランシア, 4023m)13:52 ~ 14:36 Mirador Pared Sur ~ 16:51 Confluencia(コンフルエンシア, 3414m)テント泊
登山2日目は、高度順応の日です。
急に高度を上げると酸素の薄さに体が対応できなくなるのが高山病のため、
睡眠をとる標高(この日はコンフルエンシア3,414m)より高いところまで登り酸素の薄い状態を体に覚えさせます。
この日はアコンカグア南壁があるプラザ・フランシア(4,032m)まで行って戻ってくるのですが、
プラザ・フランシアまでは標準コースタイムが5時間となってます。
まずコンフルエンシアを出て、10分くらい進むとベースキャンプであるプラザ・デ・ムーラスとの分岐点に出ました。
この日はプラザ・フランシアまで行くので右に進みます。
[voicel icon=”https://y-hey.com/wp-content/uploads/2017/06/9c81541b4ea6918bd98535b8ee40cd50.jpg” name=”y-hey”]名前がプラザだらけで紛らわしいですが[/voicel]
最初は登山道が明瞭に分かりましたが、
途中、道が分かりづらい箇所もあり、単独行のy-heyは慎重に行動しました。
※単独行になった理由は登山記【1】に書きました。
プラザ・フランシアに着いたと思ったら、「Mirador Pared Sur」(読み方不明)という場所でした。
ここから更に進んでプラザ・フランシアを目指します。
途中、沢があったりトレースが不明瞭のため、結構迷いやすいですが、
南壁が大きな目印になっているのでそれを目指せば良いです。
さらに奥まで行くと、やっとプラザ・フランシアに到着!
片道4時間とか書いてありましたが、ゆっくり歩く+昼食を食べたため、約5時間30分かかりました。
この南壁は限られたエキスパートのみが登ることを許される壁。
一般の登山者である我々は北側から回り込んで登るルートを取ります。
そして帰り道、コンフルエンシアで仲良くなったスペイン人の友人達が来ていたので一緒に写真撮影しました。
そしてコンフルエンシアまで無事に帰りました。
(休憩・昼食込みで往復約9時間かかりました。プラザ・フランシア遠すぎ!)
コンフルエンシアのメディカルチェックでひっかかる
コンフルエンシアに帰ったらドクターにメディカルチェックを受けます。
これは登山者全員に課せられる義務で、必ずこのメディカルチェックを
コンフルエンシア(3,414m)とプラザ・デ・ムーラス(4,359m)で受けて
ドクターの許可がないと、それより上に進んでは行けないことになっているのです。
イケメンドクターカルロスにチェックを受けたところ、y-heyは血中酸素濃度(SPO2)の値で引っかかりました!
通常の平地にいる場合だと、90以上の値になるのが普通ですが、y-heyの測定値は75!
[voicel icon=”https://y-hey.com/wp-content/uploads/2019/02/230A0758-19001.jpg” name=”イケメンドクターカルロス”]こりゃーアンタもう一日ここコンフルエンシアにステイしたほうがいいよ?[/voicel]とイケメンドクターのカルロスに言われたため
[voicer icon=”https://y-hey.com/wp-content/uploads/2017/06/5a2c196de1b740bd3b7c73bd0b427c03.jpg” name=”y-hey”]本当は23日にベースキャンプであるプラザ・デ・ムーラス(4,359m)まで移動する予定を立ててたんです![/voicer]と訴えると、
[voicel icon=”https://y-hey.com/wp-content/uploads/2019/02/230A0758-19001.jpg” name=”イケメンドクターカルロス”]じゃあ明日の朝また来なさい。その時の体調で判断しよう。水を一杯飲むように。6Lとかね。[/voicel]
とDr. カルロス。
[voicel icon=”https://y-hey.com/wp-content/uploads/2017/06/9c81541b4ea6918bd98535b8ee40cd50.jpg” name=”y-hey”]マジかー!6Lも水を飲んだらどんだけお腹たぷんたぷんやねん・・・[/voicel]
登山3日目 2013年12月23日(月)
Confluencia(コンフルエンシア, 3414m)12:00 ~ 14:12 Plaza Francia(プラザ・フランシア, 4023m)の途中 ~ 16:39 Confluencia(コンフルエンシア, 3414m)テント泊
ドキドキの一夜が明け、登山3日目の朝に再びメディカルチェック。
血中酸素濃度(SPO2)の値をイケメンドクターカルロスに測ってもらうと、昨日と変わらず、76!(80以上で合格)
というわけでコンフルエンシアにもう一泊となりました。
現実は残酷です。
[voicel icon=”https://y-hey.com/wp-content/uploads/2019/02/230A0758-19001.jpg” name=”イケメンドクターカルロス”]
今日は昨日と同じくプラザ・フランシアまで往復するといいよ。[/voicel]
とシレッと言ってのけるイケメンドクターのカルロス。
[voicel icon=”https://y-hey.com/wp-content/uploads/2017/06/9c81541b4ea6918bd98535b8ee40cd50.jpg” name=”y-hey”]プラザ・フランシアまで往復9時間かかったし、それを2日連続など辛すぎですわー![/voicel]
ということで、建設的な第3案?としてプラザ・フランシアの途中まで行くことにしました。
重たい足取りで出発。
約2時間経過後、アコンカグア南壁が見えて来たあたりで休憩し、そこから踵を返してコンフルエンシアに戻ります。
この日は休憩時間も含めてですが、往復4時間40分の行程でした。
水もたくさん飲んでるし(一日約6L)これで高度順応はバッチリか?
夕方にもう一度イケメンドクターカルロスの所でメディカルチェックを受けます。
血中酸素濃度(SPO2)の値、85!見事合格!(80以上が合格ライン)
合格記念にイケメンドクターカルロスと記念写真。
しかし、高度順応のためコンフルエンシアの水(下剤にも使われるマグネシウムをたくさん含んでいる)を
1日6L飲んだため下痢になり、1日8回トイレに駆け込むという事態に・・・
また、予定より一泊余分にコンフルエンシアに滞在したため食糧が足りず、
登山エージェントのLANKOに追加料金を払って食事を用意してもらいました。
夕食は久しぶりの肉で元気が出ました。
次の日の朝食で一番美味しかったものは、なんと「ジュース」!
マグネシウムたっぷりの硬水ばかり飲んでお腹を壊していたy-heyにとっては胃に染み渡るうまさでした。
まとめ
コンフルエンシアでいきなり延泊させられるとは先行き不安なスタートですが、
次の日はベースキャンプであるプラザ・デ・ムーラスまで行きます!
続きは【5】登山編中編で書きます!
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