写真も撮れる登山ガイド 上田洋平のブログ 関東を起点として日帰りトレッキングから雪山まで、少人数のツアーを開催しています

【保存版】キリマンジャロ登山に必要な装備・持ち物を分かりやすく解説してみた

 
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日本山岳ガイド協会認定登山ガイド ステージ Ⅱ 日本オートキャンプ協会公認オートキャンプ指導者 写真も撮れる登山ガイドとして 関東、富士山、日本アルプス、八ヶ岳の山々をガイドしています。 ブログでは登山、アウトドア等の記事の発信を通して 読者の方に”人生を120%楽しんでもらいたい”と考えています。 2児の父ですがマッターホルン(4,000mまで)、南米最高峰アコンカグア(5,000mまで)、アフリカ最高峰キリマンジャロをフルサイズ一眼レフカメラを抱えて登ったり(普段は自称イクメンです)空手もやってた多趣味な男です。 ブログはゆるいペースですが2005年から書き続けています。(当サイトは2015年から) 2017年11月からテレビ出演多数、2018年5月には10万PV突破、 2022年7月には執筆協力させて頂いた登山ガイド本が発売されました!
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アフリカ大陸の最高峰、キリマンジャロ。

キリマンジャロと言えば何をイメージしますか?

 

えっ?コーヒーですって?いやいや、登山でしょ!登山!

y-hey

 

タンザニア共和国にあるキリマンジャロの標高はなんと、5,895m

初心者でも挑戦(登頂ではない)できる山の最高峰と呼ばれています。

 

登山口の標高は約2,000m(ルートによって異なります)のため、頂上までの標高差は約4,000mになります。

キリマンジャロ登山をする場合、標高差からくる気温差や日中の寒暖の差
(麓では約25℃だが、山頂付近では-10℃くらいになる)
に対応できる装備をしなくてはなりません。

 

アウトドアライフクリエイターのy-heyが2012年12月にキリマンジャロを登頂した時の経験から
キリマンジャロ登山に必要な装備・持ち物を「衣・食・住・その他」に分けて
分かりやすく解説していきますね

 

ちなみにキリマンジャロ登山にはガイドを付けることが義務付けられていますので
ガイド付きの登山ツアーに申し込む前提でここから先は解説します。

 

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ベースレイヤー

登山時に肌に触れるベースレイヤーは気温差に対応するために2種類準備すると良いでしょう。

 

半袖ベースレイヤー

登山口付近の気温は25℃以上ですので通常の夏山登山の服が必要です。

 

ベースレイヤーは汗をかいても不快にならないように
吸湿性・速乾性に優れた化学繊維のシャツをオススメします。

パタゴニアのキャプリーン・ライトウェイトは吸湿・速乾にすぐれたシャツで快適です。

※メンズ・レディースの順番で商品紹介をしています

 

長袖ベースレイヤー

3,000mを越えると気温が下がってくるため吸湿拡散性、保温性に優れた長袖シャツが必要です。
行動中は運動するため汗ばむくらいですが、休憩すると一気に冷え込みます。

 

モンベルのジオラインは吸湿拡散性(汗を吸ってすぐ乾く)と保温性に優れていて
性能を考えた場合の価格も非常にリーズナブルです。

 

ジオラインは対応温度によって最適な種類が異なります。

3,000m〜4,703mのキボハットまではこのミドルウェイトが最適です。

※メンズ・レディースの順番で商品紹介をしています

 

キボハット(4,700m)に到着したら更に厚手のエクスペディションに着替えると寒くないです。

※メンズ・レディースの順番で商品紹介をしています

上半身のベースレイヤーはこれがあればOKです。
続いては下半身です。

 

サポートタイツ

キリマンジャロ登山では通常 5〜6日歩くことになるので、少しでも疲れを軽減させたいため、
サポートタイツの着用をオススメします。

 

キボハット(4,703m)までは寒さもそれほどで無いため、サポートタイツを着用。

※メンズ・レディースの順番で商品紹介をしています

保温タイツ

キボハットから先、頂上へ向けての登山(サミット・プッシュ)では
標高が高い(4,703m)というのと出発が深夜0時であることから気温が下がる(0℃以下)ため、
保温優先のタイツに切り替えます。

※メンズ・レディースの順番で商品紹介をしています

 

ミッドレイヤー

ベースレイヤーとアウターの間に着る中間着。軽量であることと保温性が重要です。

 

長袖シャツ

ベースレイヤーの上に着るのは長袖シャツ。軽量性と保温性で選ぶとよいです。

パタゴニアのR1ジャケットは軽量性・保温性共に優れたジャケットです。(価格は優れていませんが・・・)

※メンズ・レディースの順番で商品紹介をしています

 

フリース

高地でのキャンプの時に使用します。

↓にオススメ品のパタゴニアR2(前述のR1より厚手のフリース)
を載せますが、無ければユニクロフリースでも代用できます。

※メンズ・レディースの順番で商品紹介をしています

 

軽量ダウンジャケット

ダウンジャケットは軽くて保温性も高いため、非常に重宝します。

 

オススメは↓の最軽量130gのダウンジャケット、モンベルのプラズマ1000です。

ただし、↑の商品はいい値段(25,000円以上)するので

 

↓のスペリオダウンジャケットやユニクロのウルトラライトダウンでも良いです。

 

ダウンパンツ

こちらも高地でのキャンプ時に使用。

 

寒い場合は頂上へ向けての登山(サミット・プッシュ)でも使用すると良いです。

登山用ダウンパンツで有名なのはモンベルとナンガがありますが、価格面でモンベルが有利です。
日本の山で厳冬期にテント泊するならナンガ スーパーライトダウンパンツがオススメですけどね。

 

 

アウターレイヤー

外側に着る上着がアウターレイヤーです。防水・防風・通湿性が重要です。

オススメの素材はゴアテックスです。

 

この素材は非常に目の細かい材質を何枚も張り合わせていて
水(液体の水)は通さないけど、湿気(気体の水)は通すため
雨合羽を着ている時のような、着ていてムシムシするということがありません。

 

アウターレイヤーは麓から頂上まで同じものを通して着て、
気温に応じてミッドレイヤーを着たり脱いだりして温度調整します。

 

恐らくキリマンジャロに登る方はある程度登山はされている方だと思いますので
アウターレイヤーは持っているとは思いますが、もし持っていない場合はコスパに優れた
モンベルのストームクルーザーシリーズをオススメします。

 

※メンズ・レディースの順番で商品紹介をしています

 

帽子

頭を冷やすと、血管が収縮することにより酸素が脳に行き渡らないため高山病にかかりやすくなります。

必ず頭を保温するものを持っていきましょう。

 

0℃くらいまで耐えれるようにニット帽

 

頂上へ向けての登山(サミット・プッシュ)の時、-10℃まで耐えれるように
目出し帽(バラクラバとも言います)があると完璧です。

 

手袋

登山口付近では手袋は薄手の手袋があれば良いですが、頂上付近では気温が下がるため厚手の手袋が必要になります。

体の中でも手や足という先端部分は血液の流れが届きにくいため、保温をしっかりしないと凍傷になります。

 

登山口付近では薄手の手袋をして、頂上へ向けての登山(サミット・プッシュ)時は厚手の手袋を重ねて装着すると良いです。

 

↓薄手の手袋

↓厚手の手袋

厚手の手袋はスキー・スノボ用の手袋で代用できます。

 

靴はキボハット(4,703m)まではトレッキングシューズでいいと思いますが
そこから山頂(5,895m)までは深夜0時頃に出発ということもあり、-10℃くらいまで冷えます。

そのため、アルパインブーツがあったほうが良いです。

結構な価格になりますので、どうしても節約が必要な方は、トレッキングシューズに
極厚靴下を履くという手もありますが、自己責任でお願いします。

 

忘れてはいけないのがインソールです。インソールを変えるだけで足の疲れが全然変わってきます。

スーパーフィートは足の疲れを劇的に軽減してくれるインソールです。y-heyもこれを使用しています。

 

 

靴下

足元も手と同じく先端部分ですので保温は重要。

また、5〜6日かけて登るため、足の匂いをカットする機能付きのスマートウールが便利です。

 

マラングルート(一番メジャーなルート)から行く場合以外はテント泊となります。

テント内では登山靴を脱ぐため、テントシューズがあると温かいです。

 

ザック

登山ツアーの場合、重い荷物はポーターにあずけて自分は軽い荷物のみ背負っていけます。(めっちゃ楽です)

そのため、ポーターに持ってもらう用の大きいザック(60L以上) or ボストンバッグ
+ 自分が背負う用のザック(20〜30L)を用意します。

 

大きいザック

ザック界のロールス・ロイスと呼ばれるグレゴリーを推奨します。

なかでもバルトロの背負い心地は本当に快適で、重い荷物を背負っても驚くほど安定してあまり重さを感じません。

 

今後はそんなにガチの登山しないしな〜 という方はボストンバッグがオススメ

↓のダッフルバッグは95Lも入る大型サイズですので、
登山時に飲む15Lの水(後ほど詳しく解説します)を余裕で入れることができます。

 

自分で運ぶ荷物用ザック

手持ちの日帰りザックで良いと思います。
マウンテンハードウェアのサミットロケットなら軽量のため、走ることもできます。

しかし走ったら高山病になりますが・・・

 

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キリマンジャロ登山はガイドを付けることが義務付けられているため、
通常は登山ツアーに申し込みます。

そのため、自分で持っていくのは現地で購入するペットボトルの「水」程度となります。

高山病対策として、水を大量(1日3〜4L)に飲む必要があります。

 

水関連

登山ツアーでしたら10L以上買ってポーターに運んでもらいましょう。

2013年から環境配慮のため、キリマンジャロ登山には5Lか10Lの大型ペットボトルしか持込みできなくなりました。

ツアーにもよると思いますが、y-heyが申し込んだツアーではポーターが運ぶ水の最大値は15Lでした。

 

浄水器

万が一、水が無くなった時にはキリマンジャロの沢から汲んできた水を煮沸消毒してもらえますが、
水の中にはもれなく何か浮いていますので、携帯浄水器を用意しておくと良いでしょう。

y-heyはこれを持っていかなかったため、お腹を壊して下山時〜帰国時はひどい腹痛に襲われました。

お腹の中に生花の剣山を入れられたようなヒドイ痛みでした。(帰国後に病院に行ったが原因不明)

みなさんはこのような目に合わないようにして下さい・・・

y-hey

 

スポーツドリンク粉末

水にスティックタイプのアミノバイタル等を溶かしてスポーツドリンクを作るとミネラルも補給できます。

 

ハイドレーション

それをハイドレーションのチューブでこまめに補給すると良いです。

 

保温ボトル

また、お湯を沸かしてもらって紅茶等を作ってもらえますので
保温ボトルがあると便利です。

サーモスの山専用ボトルの保温力は最強クラスで280gと軽いです。

 

行動食・非常食

登山ツアーですと、もれなく料理はコックが作ってくれますが、
正直日本人の舌に合うかどうかは微妙です。

よって自分が好きな食材を持っていくと良いでしょう。

 

日本食

登山ツアーで出してもらえる食事はちょっと未体験なアフリカの食事。

そのため、しばらくすると日本食が恋しくなることも。

 

そんな場合に備えてカップラーメンやアルファ米を持っていくと元気が出ると思います。

ガイドに頼んでお湯を沸かしてもらえばテントでも食べられます。

 

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マラングルート(一番メジャーなルート)以外でしたらテント泊になりますので
テント泊の装備が必要になります。

マラングルートでしたら山小屋泊ですので寝袋やマットは不要です。

 

寝袋(シュラフ)

一番考えないといけないのはキボハット(4,703m)で宿泊する時です。

 

オススメ寝袋

雪山登山でも使える、モンベルのU.L.スーパースパイラルダウンハガー#0は

  • 使用可能限界温度(服を着込んで寝れる限界の低温)・・・-31℃
  • 快適使用温度(下着で寝れる温度)・・・-16℃以上

という高性能を保ちつつ、重さは1,270gと冬山用寝袋としては軽量です。

 

実際にキリマンジャロにこのU.L.スーパースパイラルダウンハガー#0を持っていったらいい感じの快適さでした。

 

雪山登山まではやる予定は無いな・・・
という方は、夏のアルプス登山で使える#3にレンタル寝袋を重ねて使う手もあります。

 

シュラフカバー

寝袋(シュラフ)と共に持っていくと良いのがシュラフカバーです。

シュラフカバーを付けることにより、寝袋から出る熱(体温で温まったもの)が放出されるのを防ぐため温かいです。

またテント内側が結露した場合でも寝袋(ダウンなので水に弱い)が水に濡れるのを保護してくれます。

 

テントマット

通常は無料でツアー会社から借りられますが、寝心地重視派の人は日本から持参すると毎日快適です。

y-heyも自分のマットレスを持っていきました。

 

テント

マラングルートの場合は山小屋泊ですし、それ以外のルートもツアー会社が準備してくれますので不要です。

 

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その他

ストック

高地で低酸素状態での歩行は本当にしんどいです。

体質により異なりますが、y-heyは5,000mを超えた時点では一歩進む毎に深呼吸するようなペースになりました。

その負担を少しでも減らすため、ダブルストックを使用することをオススメします。

 

時計

5,895mの高さまで登るため、高度計付きの時計を付けてテンション上げましょう(笑)

キリマンジャロ山頂で高度を測定すると思わず記念に写真を撮りたくなります。(5mは誤差です)

キリマンジャロ 山頂の高度

 

カシオのプロトレックは耐久性も高く、高度も正確に測れますのでオススメです。

最近は高度計だけでなく、GPS機能やスマホと連動するモデルも出ています。

 

カメラ・スマホのバッテリー

頂上に着いた時にカメラやスマホのバッテリー切れで写真が撮れないときほど残念なことはありません。

そこで予備用バッテリーを準備して、前泊のホテルでしっかりとフル充電しておきましょう。

 

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まとめ

今回はキリマンジャロ登山に必要な装備・持ち物を紹介しましたがいかがでしたでしょうか?

衣・食・住と一通り揃えておけば心配ありません。

 

 

色々と紹介したいことがあったのでしっかりと書いたら1万文字を突破してしまいました。

y-hey

 

この記事を読んであなたがキリマンジャロ登頂できれば幸いです。登頂成功を祈ってます!

最後までお読み頂き本当にありがとうございました。

 

y-heyが2012年に登ったキリマンジャロ登山記も書いています

出張ついでにアフリカ大陸最高峰キリマンジャロ(5,895m)に登った理由とは? 【キリマンジャロ 登山記 1 移動編】

アフリカ大陸最高峰キリマンジャロ(5,895m)登山(ロンガイルート)1日目 【キリマンジャロ 登山記 2】

アフリカ大陸最高峰キリマンジャロ(5,895m)登山(ロンガイルート)2日目 【キリマンジャロ 登山記 3】

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日本山岳ガイド協会認定登山ガイド ステージ Ⅱ 日本オートキャンプ協会公認オートキャンプ指導者 写真も撮れる登山ガイドとして 関東、富士山、日本アルプス、八ヶ岳の山々をガイドしています。 ブログでは登山、アウトドア等の記事の発信を通して 読者の方に”人生を120%楽しんでもらいたい”と考えています。 2児の父ですがマッターホルン(4,000mまで)、南米最高峰アコンカグア(5,000mまで)、アフリカ最高峰キリマンジャロをフルサイズ一眼レフカメラを抱えて登ったり(普段は自称イクメンです)空手もやってた多趣味な男です。 ブログはゆるいペースですが2005年から書き続けています。(当サイトは2015年から) 2017年11月からテレビ出演多数、2018年5月には10万PV突破、 2022年7月には執筆協力させて頂いた登山ガイド本が発売されました!
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