槍ヶ岳山荘 人気の山小屋の混雑状況や施設を徹底解説
北アルプス 槍ヶ岳。
山にあまり詳しく無い人でも知っているであろう鋭峰。
その鋭い山頂直下にある人気の山小屋として「槍ヶ岳山荘」があります。
槍ヶ岳を上高地から2泊3日で最も人気の槍沢ルートから登る場合、
2泊目はこの頂上直下の「槍ヶ岳山荘」に泊まる場合が多いです。
今回は2018年9月に槍ヶ岳東鎌尾根コースを登った時に利用させてもらった
「槍ヶ岳山荘」の施設内容や混雑状況を実際に体験した経験から紹介します。
槍ヶ岳山荘 基本情報
場所:〒390-0813 長野県松本市 埋橋1ー7ー2
(上高地からのコースタイムは約9時間)
営業期間:2018年4月27日(金) ~ 2018年11月3日(土)
予約電話番号:3名以下の場合は予約不要
4名以上の場合は下記
【現地】槍ヶ岳山荘 090-2641-1911(受付時間:7:00~20:00)
団体の場合は下記
【松本事務所】0263-35-7200(受付時間:9:30~17:00)
収容人数:400名
テントサイト:槍ヶ岳山荘野営場(39張)
【宿泊料金(1名分)】:
1泊2食 9,800円
1泊3食(お弁当付き) 10,800円
1泊夕食付 8,500円
1泊朝食付 8,200円
素泊まり 6,800円
テント泊 1,000円
【個室追加料金】
(1室あたり)8,000円(2、3名様用)~16,000円(8名様用)
出典:槍ヶ岳山荘HP
また、「山小屋には午後3時までに到着できるよう、早出早着を心掛けて下さい」
と槍ヶ岳山荘HPにも書いてある通り
山小屋へは15時、遅くとも16時くらいまでには着くようにして下さい。
これは午後になると温められた空気が上昇して冷え、水蒸気、雲となり天気が崩れやすくなるからです。
また、何か予定外のことが起こった場合(体調不良、怪我等)は予定時間を過ぎてしまい
日没となり、ヘッドライトを持っていない場合は行動不能になります。
街の中と違って山の中の夜は真の暗闇です。山の動物達(熊や蛇等)もいますし危険度が増します。
槍ヶ岳山荘 混雑状況 9月
人気の山小屋で心配なのは、「1枚の布団で3人寝ないといけない」というような状況にならないか?ということだと思います。
我々が実際に宿泊させてもらったのは2018年9月23日(日)の夜で三連休の中日だったためか、
掛布団は1人につき1枚ですが、相当狭い状態で寝ました。
↓のような状況です。
↑の写真の掛布団の重なり具合から、どれくらいのスペースが1人に与えられるか想像できると思います(笑)
隣の人と同じ向きで寝ることが難しい程のスペースのため、
↓の図のように交互に寝ました。
実際の状況は↓の槍ヶ岳登山記(後編)をお読み下さい。
y-hey
▶槍ヶ岳 登山記 東鎌尾根ルート【後編】 槍穂の御来光とぷっちょの反乱
槍ヶ岳山荘 外観
最大で400名収容できる山小屋だけあって、建物は広いです。2階建てで、↑の写真の赤い建物が山小屋です。
左側にテントが張ってあるのが見えるのがテント場。景色は爽快ですが、3,000mの稜線上なので強風と寒さに注意が必要です。
山荘のすぐ外には休憩スペースもあります。
受付
槍ヶ岳山荘に到着したら、まずは受付をします。
入口を入ってすぐの机に宿泊カード(小屋泊)やキャンプ届(テント泊)を記入します。
そして小屋の受付で手続きをします。
槍ヶ岳山荘で受付する際、↑の利用ルールを説明されます。(山小屋ならどこもある一般的なルールです)
しっかりと理解して、快適に山小屋生活を楽しんでください。
水が貴重にも関わらず、宿泊者は無料なところが嬉しいですね!
y-hey
寝室
我々が宿泊した寝室は1階の「雷鳥」という部屋でした。
ここは槍沢ロッヂのように常夜灯が目に直撃という惨劇は避けられたため、アイマスクは無くても大丈夫だと思います。
しかし山小屋泊では必ずイビキのうるさいおっさんがいますので、快適に寝たい方は耳栓は必須です。
また、混雑状況のところにも書きましたが、9月の連休の中日に宿泊したため、かなり狭い状態でした・・・
実際に宿泊した時の槍ヶ岳登山記はコチラ
▶槍ヶ岳 登山記 東鎌尾根ルート【後編】 槍穂の御来光とぷっちょの反乱
個室
混雑を避けたい場合は「個室」もあるようです。
一部屋追加分で8,000円〜なので、快適な眠りを得たいリッチな方はどうぞ。
事前予約はできず、チェックインの時に問い合わせが必要です。
また、大部屋を区分けした2名用簡易個室(個室料6,000円)もあるようです。
簡易個室に潜入してちょっと写真だけ撮らせてもらいましょう。(※他の方がいない時間帯に撮影してます)
おぉ!なんかプライベート感が高い!
y-hey
ここなら快適な眠りが保証されるかな?
しかし追加で6,000円だしなぁ・・・
y-hey
この部屋で寝ることは無かったのです。
実際に眠れぬ夜を過ごした実体験記事は↓です(笑)
▶槍ヶ岳 登山記 東鎌尾根ルート【後編】 槍穂の御来光とぷっちょの反乱
あの眠れぬ夜を体験した今の自分なら簡易個室を選択していたでしょう・・・
売店
売店ではバッヂやTシャツ、バンダナ等が売られていました。お土産に買っていくのもいいですね。
槍ヶ岳山頂に登る時に着用推奨されているヘルメットはここでレンタルできます。500円です。
昼食 食堂
受付の横には昼食を食べれるレストラン&喫茶の「キッチン槍」があります。
生ビールもありますが、1000円というプレミア価格です!
y-hey
食事(お弁当も選択可)
槍ヶ岳山荘では食堂で夕食・朝食を食べることができます。
食事の時間は
夕食:17時〜
朝食:5時〜
となっていました。
また、早出をする場合等は、朝食をお弁当にすることもできます。
実際に我々が食べた食事とお弁当を紹介します!
y-hey
夕食
夕食の内容はハンバーグと魚のフライでした。
ごはんや味噌汁のおかわりもできます。
夕食時にお酒等を飲みたい方は事前に売店や自販機で購入しておきましょう。
ビールは自販機で売られており、350mlは500円、500mlは750円でした。
我々は夕食前と後にしっぽり飲みました(笑)
つ、ついつい飲んじゃいますねぇ!うまいなぁ登った後のビールは!
ただしこの山荘は3,080mにありますので、飲み過ぎて寝ると高山病になる可能性があるので程々に。
朝食 お弁当
朝食は食堂で食べるか、お弁当かを選択することができ、我々は御来光の写真を取りたいためお弁当を選択。
夕食後に受け取るのですが、それをコロッと忘れていたら、談話室にこもって酒を飲んでいた我々のところに届けてくれました。
し、親切や〜
忘れんなよって話ですが・・・
y-hey
次の日に御来光の写真↓を撮った後、
みなさん出発してガラガラとなった談話室で食べました。
山小屋でお弁当を食べれば、包装のゴミはもれなく山小屋で回収してくれるため、少し帰り道が楽になります♪
トイレ
トイレは山小屋の中にあり、最新鋭のバイオトイレです。
普通の水洗トイレと変わらず、また匂いが無いところが非常に快適です。
炊事場・水場
槍ヶ岳山荘の炊事場は2階にあります。室内なのであまり寒くないのがポイントです。
自炊する人はここが使えます。
また、水場もあるのでここで洗顔や歯磨きができます。
充電はできる?
山小屋泊の場合は充電できるかも気になるところだと思います。
槍ヶ岳山荘では玄関口にて山小屋泊:無料(テント泊:30分100円)で充電できます。
ちなみに僕は常にテント泊でも使えるようにモバイルバッテリーを持っていってます。
予定より行動時間が長くなっても携帯で連絡できるようにしておけるので安全登山の必須装備です。
↓で紹介しているAnkerのモバイルバッテリーは、たったの180gで約3回程、スマホをフル充電できます。
価格も2,000円台とさほど高価では無いため、災害時への備えとしてお守りがわりに一つ購入しておくことをオススメします。
テント場
槍ヶ岳山荘のテント場は山小屋近くの稜線上にあります。
風が強そうだなー。
幕営数は39張と限定されていますので、混雑している連休や土曜日は早い時間に埋まる可能性が高いです。
自分達が槍ヶ岳山荘に泊まった9月の連休時は14〜15時の時点で満員になっていました。
y-hey
テント泊者用のトイレは↑です。
予約方法
基本情報の所にも書きましたが、3名以下の場合は予約不要です。
4名以上の場合は下記に電話で予約します。
【現地】槍ヶ岳山荘 090-2641-1911(受付時間:7:00~20:00)
団体の場合は下記に電話で予約します。
【松本事務所】0263-35-7200(受付時間:9:30~17:00)
まとめ
今回は北アルプス 槍ヶ岳での鋭い山頂直下にある人気の山小屋として「槍ヶ岳山荘」を紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
2018年は11月3日まで営業していますので、気になったら早速予約です!
この記事を読んであなたの登山ライフが豊かになれば幸いです。
最後までお読みいただき本当にありがとうございました。
槍ヶ岳に登ると決めたら読んでおくべき地図と本
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みなさんとお会いできるのを楽しみにしています(^o^)