【遭難経験者が語る】 遭難しないために守るべき登山の鉄則
いつも当ブログを読んでいただきありがとうございます。
アウトドアライフクリエイターのy-heyです。
2016年10月に10年以上楽しんでいる登山で人生初の“遭難”を経験しました。
この経験を踏まえて、二度と私達のような遭難者を出さないように
今回の記事では登山者として気をつけるべき点をまとめたいと思います。
※また、facebookの山のグループで遭難記事をシェアした際に
登山経験豊富な方々より頂きましたアドバイスも追記しております。
遭難の原因トップは道迷い
参考:警視庁統計
実は遭難原因の4割を占めるのが「道迷い」なのです。
特にマイナーな低山ほど、標識や踏み跡が不明瞭なことが多く、迷いやすい傾向にあります。
今回はその「道迷い」にならないために、どんなことをすべきか考えてみます。
遭難しないために 事前準備段階
事前準備をしっかりやっておけば道迷いは防ぐことができます。
ここでは絶対にやっておくべきことを紹介します。
地図を確認
(参考:ヤマプラ)
まず登山する山の地図を確認します。
ルートが実際の道と異なっている場合がありますので
最新の地図を確認するようにして下さい。
昭文社の山と高原地図には
コースタイムも書かれているため
行程のイメージがしやすいかと思います。
登山道の状況を確認
- ちゃんと通行できるルートとしてあるのか?
- 雪等が降っておらず夏道のままか?
などを確認しておきましょう。
今ではヤマレコ等やブログで最新の状況が分かりますので、事前に確認しておくと登山時のイメージが湧きます。
登山計画書を作成
登山をする方にとっては当たり前だと思いますが、登山計画書の作成は必須です。
登山計画書を作成することによって
- 地図・ルートの確認、
- 行程(スケジュール)に無理がないかの確認
- 必要装備の確認
ができるためです。
登山計画書の作成方法については↓の記事でエクセルとPDFのテンプレート付きで解説していますので参考にして下さい。
▶登山届(登山計画書)とは?書き方や記入例、エクセルのフォーマットも紹介
メジャーな山でしたらヤマレコのサイトから、ヤマプラというシステムを使って
行程表や登山計画書を作成できてしまいます。
これは超便利です!
y-hey
登山時 道迷い?と思ったら
しっかり計画を立てて、いざ登山を開始!
でも「あれ?何か思っていたコースと違うかな?」
と違和感を感じたらすべき対処法です。
立ち止まって考える
まずは一旦立ち止まって、地図・コンパス・高度計・GPSを使って現在地の把握に努めます。
休憩しつつ、一度冷静になって次の行動を考えましょう。
間違ってもそのまま進んではいけません。
現在位置がわかる場所まで引き返す
登山する方なら“当たり前”だと思いますが
現在位置がわかる場所まで引き返すのが「鉄則」です。
迷ったのがたとえ下山時であって
戻るには登り返す必要があるとしても・・・
尚、迷いそうな道を通る場合は
以下のことをしておくと後で引き返す時にわかりやすいようです。
・時折後ろを振り返って、引き返した時の景色を確認しておく。
・自分の通った道に目印をつけておく。
登山時 道迷いになったら
上記のような行動をしても道迷いになってしまった場合
はどのようにすればいいのでしょうか?
戻れるところしか行かない
登山道では無い道というのは
クライミングの装備でも持っていない限り
通常はとても歩けたものではないです。
ここを下ったら登り返せるか?
ここを登ったら下りれるのか?
一度後ろを振り返ってから判断すると良いと思います。
下らずに上に行く
登山道から外れた道を下っていくと、必ず沢筋に行き着きます。
そして沢はずっと穏やかな傾斜ではなく、滝が待っています。
沢筋は道も濡れているため滑りやすく、滑落の危険が高いです。
この時点で絶対に先へ進めなくなるため
絶対に下ってはいけません。
下ることにより捜索範囲を広げることにもなります。
逆に登り返せば
携帯の電波も届きやすい稜線にでますし
頂上を起点として広がっている
登山道に出れる確率が高まります。
自力下山不可なら救助要請
色々と手を尽くしても自力下山できなくなった場合、救助要請を考えましょう。
救助要請は携帯電話から110番に連絡すればできます。
自己責任が原則の登山ですので
救助隊の方々や家族に心配・迷惑をかけることには、ためらいを感じるかもしれませんが
自分の命最優先で判断・行動しましょう。
まとめ
遭難の原因のトップを占める道迷い。
最初は
「あれ?おかしいな?地図だとこんな道じゃないけど・・・」
くらいの違和感があっても
「でもいいか、方角はあってるからそのまま進めば」
なんていう判断をしてしまうとドツボにハマって遭難!となってしまいます。(私はなりました)
道迷いの発端は本当に些細なことです。
標識や赤テープを見落としていた、並行するルートと勘違いしていた、等々。
道迷い初期の対処をしっかりとすることにより、事を大事にせずに済みます。
今回紹介した鉄則は登山者の方なら既にご存知かと思いますが
今一度ご確認されると道迷い防止に役に立つかと思います。
この記事があなたの安全登山の参考になればと思います。
最後までお読みいただき本当にありがとうございました。
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▶新潟 五頭連山で遭難した親子の結末を見て思うこと。道に迷ったら絶対に○○してはいけない!
※この失敗経験から学び、自身の登山スキルを上げて2019年に積雪期に同じルートで登ってきました。
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みなさんとお会いできるのを楽しみにしています(^o^)
Comment
いやはや無事で何よりです、今回学んだことたくさんありましたね、僕も登山しますのでブログを読んでたくさん学ばせて頂きました。ありがとうございました。
落武者さん、コメントありがとうございます。
私の経験で皆様の安全登山の役に立てれば幸いです。