富士山へ登る目的とは? まさかの理由に涙せずにはいられない 【2017年7月富士登山ガイド記 8】
いつも当ブログを読んでいただきありがとうございます。
アウトドアライフクリエイターのy-heyです。
2017年7月22日(土)〜23日(日)にガイドとして行ってきた富士山登山。
前回の記事では7記事分引っ張って、ようやく御来光が見ることができ
あまりの感動に自然と涙が溢れ出たのでした。
→富士山山頂 御来光の輝きに涙する 【2017年7月富士登山ガイド記 7】
御来光を拝んだ後、登山メンバーの低血圧UちゃんとポーターHさんは
ある行動に出ました。
※低血圧UちゃんとポーターHさんって誰?という方はメンバー紹介記事をご覧下さい。
彼らが富士山を辛い思いをしつつ7時間かけてまで登った目的とは
いったい何だったのでしょうか?
その謎が解き明かされます!
(※ご本人の了承を得て書いています)
富士山に登ったワケ @ 富士宮口 頂上 (AM 5:20)
実は低血圧Uちゃんは3年前に旦那さんを病気で亡くしていました。
低血圧Uちゃんの旦那さんは日本好きのアメリカ人。
ワンピースやGTO等、日本のマンガにハマっていたようで、
日本語も勉強して喋れたそうです。
(コミュニケーションは英語と日本語だったそうです)
アメリカへ留学して大学院へ通っていた低血圧Uちゃんと2011年に出会い
自然と付き合うようになったそうです。
ところがある日、旦那さんは治るのが難しいとされる
ある病気になってしまいました。
闘病をしなければならず、とても大変な時期となってしまいましたが
そんな中で2人は結婚します。
そこから2人3脚での闘病が始まりました。
詳しくは本人達のみ知るところだと思いますが
恐らく想像もつかないような大変さもあったかと思います。
そのような闘病の末、3年前に旦那さんは他界したのでした。
そして生前、「富士山に登りたい」と良く言っていたようです。
そこで今回、
来日した時に旦那さんの遺影と共に富士山に登って
旦那さんに富士山山頂からの景色を見せてあげたい!
でもどうやって富士山に登るの?
低血圧Uちゃん
と悩んでいたところ、知り合いのツテをたどり
y-heyにガイドとして依頼をしてきてくれたわけです。
ポーターHさんもEさん・低血圧Uちゃん夫妻とは
家族ぐるみでの付き合いで、とても仲が良かったそうです。
そして仕事の都合でアメリカから日本に数ヶ月滞在していたため、
低血圧Uちゃんのサポートをして、
旦那さんに富士山山頂からの景色を見せてあげよう!
ポーターHさん
と思い今回の富士登山に至ったわけです。
なんという熱い男でしょうか。
「漢」(おとこ)という文字がぴったりの戦士です。
山頂のケルンで合掌 (AM 5:30)
そして山頂付近にケルン(石が積まれた場所)を見つけました。
それはまるで旦那さんのお墓のようでした。
そして遺影を取り出しケルンの前でそれぞれ合掌。
2人の頬からは涙が伝い落ちたかと思われました。
親愛なる人の死を乗り越えるのは、想像を絶する辛さがあったかと思います。
(y-heyも親身になって育ててくれた祖母を亡くしていますので気持ちが分かります)
しかし、人というのはこの世での生がなくなり、肉体として存在しなくなっても
誰かの心の中で思われている限り、想いとして生きていると(勝手に)信じています。
こんなに2人に思われている旦那さんは幸せ者ですね。
そんなことを考えていたら山頂の空が明るくなった気がしました。
きっと天国にいる旦那さんが喜びを表現してくれたのでしょう。
まとめ
富士山に登る目的は人さまざま。
昔の彼女にフラレて、世界感を変えたい!と思って登ったのが富士山だった野郎もいます。(私です)
こんなに思われている旦那さんは幸せ者ですね。
この記事を読んであなたの富士山ライフが豊かになれば幸いです。
最後までお読み頂き本当にありがとうございました。
次回、日本最高点、3,771mの剣ヶ峰(けんがみね)を目指す記事はこちら↓
→富士山 真の頂上 日本最高点3,776mに到達! 【2017年7月富士登山ガイド記 9】
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