カラーマネージメントモニター(カラーマネージメントディスプレイ)とは? シンプルに仕組みを解説
こんにちは!写真も撮れる登山ガイドのy-heyです。
写真の色を正確に表現するために必要なのが、カラーマネージメントモニターと呼ばれる
高色域でハードウェアキャリブレーションに対応しているモニターです。
今回はカラーマネージメントモニターとは一体何か?通常のモニターとどこが異なり、どんな場合に必要なのか?
について解説していきます。
カラーマネジメントモニターとは?どんな場合に必要?
カラーマネージメントモニターとは一体何でしょうか?
それを説明する前に、まずはディスプレイやデジタルカメラで色を表現するために使われる表現方法、RGBについて知っておきましょう。
RGBについて
RGBとは、
- R・・・Red(赤)
- G・・・Green(緑)
- B・・・Blue(青)
の3色のことで、これらを混ぜることにより、様々な色を作って表現します。
色が重なりあうと他の色になり、同じ量の赤・緑・青を混ぜると白になります。
画像出典:Wikipedia
ちなみに絵の具やインクジェットプリンタはCMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)という色の表現方法です。
y-hey
sRGBとAdobe RGB
RGBにはsRGBとAdobe RGBが主にあります。
sRGB・・・主にWEB上、液晶ディスプレイ、コンパクトデジカメ、スマホで使用される表現方法
Adobe RGB・・・主に一眼レフ、ミラーレスデジカメで使用される表現方法
それぞれの色として表現できる領域を比較したのが↓の図です。
sRGBよりもAdobe RGBのほうが、特に青や緑の色を表現できる範囲が広いです。
つまり、通常の液晶ディスプレイ(sRGB)で写真をレタッチして印刷すると、
画面で見ていた色合いと異なった状態で印刷されてしまう、という悲劇が起こってしまうのです。
このような悲劇を防ぐため、Adobe RGB対応のモニターを使って正確な色表示をすると
写真のレタッチをする時、自分で思った通りの色の作品に仕上げることができます。
モニターのキャリブレーションとその重要性
どんな高品質のモニターでも個体差があり、使い続けていくことにより従来の色表現が崩れていきます。
この崩れた色表現を調整して従来の状態に調整することを「キャリブレーション」と言います。
キャリブレーションには
- ソフトウェアキャリブレーション
- ハードウェアキャリブレーション
の2種類があります。
ソフトウェアキャリブレーションは時間がかかる割には色が崩れやすいこともありますが、
ハードウェアキャリブレーションは簡単な作業で正確な色に調整できます。
ハードウェアキャリブレーションは↓の写真のようにキャリブレーションセンサーを使い、実際にディスプレイに当てて行います。
出典:BenQ様サイト
で、結局カラーマネージメントモニターって何なの?
上記で説明したハードウェアキャリブレーションに対応したモニターのことを
カラーマネージメントモニターと言います。
どんな場合にカラーマネージメントモニターは必要?
どのような場合にカラーマネージメントモニターは必要なのでしょうか?
これはもうずばり「写真や映像の色を正確に表現するため」です。
上記で解説したように、sRGBにしか対応していないモニターを使っても正確な色表現はできず、
また定期的にハードウェアキャリブレーションを行わないと正確な色表現は出来ないからです。
まとめ
今回はカラーマネージメントモニターとは?仕組みとその必要性についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?
写真や映像にこだわるなら持っておきたいモニターですね。
y-heyはBenQ SW271とPV270を使用していますが、もう普通のモニターには戻れません(笑)
y-hey
プロの方は正確な色表現を現場で行わなければいけない場合、現場までモニターを持っていくこともあるとか・・・
それだけモニターの色表現は重要だということです。
この記事を読んであなたの写真ライフが豊かになれば幸いです。
最後までお読み頂き本当にありがとうございました。
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