【BenQ SW271】 最高コスパの4K カラーマネジメントモニターを徹底レビュー
写真の色を正確に表現するために必要なのが、カラーマネージメントモニターと呼ばれる
高色域でハードウェアキャリブレーションに対応しているモニターです。
一眼レフも凝ってくると、「レンズ沼」と呼ばれる多くのレンズをいくら買い足しても満足できない症状?のようなものがあります。
今回は「レンズ沼」ならぬ、「モニター沼」にハマりつつある、写真も撮れる登山ガイドのy-heyが、
前回のPV270に引き続き、メーカーのBenQ様からお声掛けを頂き
BenQ カラーマネジメントモニター SW271をモニター(ギャグじゃないよ)として貸し出し頂き、約1ヶ月使用させて頂いたため使用感をレビューしたいと思います。
結論から言ってしまうと、安くても相場が20万円台である4Kの繊細な描写のカラーマネジメントモニターが
実勢価格13万円台で手に入るため、迷わず「買い」なモニターでした!
y-hey
レビューにて一体どこが「買い」なのか?をお伝えしていきます!
BenQ SW271の外観
安心サイズの大型梱包
SW271が届いてビックリしたのは梱包が大型だということ。70.9 x 42.5 x 47.9 cmあります。
27インチでしっかりとした梱包ならこれくらい必要なんでしょうね。しかしマンションの宅配ボックスには入らないサイズですね。
外箱のフタを開けると、モニター、土台、ケーブル類、遮光フードと分かりやすくまとめて収納されています。
遮光フードの部品はこのように一つの中箱にまとめて入っています。パーツが多いのでこういう配慮は分かりやすくてありがたいですね。
箱に添付されているのがキャリブレーションレポート。
色調整を工場出荷時にしっかりと行ってくれているんだという安心感があります。
モニター
とてもシンプルなデザインです。ベゼル(モニターの枠部分)が狭いため27インチでも、さほど大きい印象を受けません。
遮光フードが標準装備
正確な色調整をするにはモニター周辺の眩しすぎる光は妨げになります。
そこで必要なのが遮光フード。
某メーカーさんのモニターフードは別売りで2万円以上しますが、BenQ SW271は標準装備です。
これは嬉しいですね!
y-hey
遮光フードをつけてもスッキリとした印象です。
遮光フードの上側にはハードウェアキャリブレーション用のキャリブレーターを通すため、フードの一部をスライドできるようになっています。
また、フードは画面を縦位置にした場合も対応できるようになっています。
(y-heyの写真は横構図が多いのであまり使わないとは思いますが)
接続端子
裏面
入力端子はモニターの裏面にあります。写真の左側から
- OSDコントローラー用USB mini
- HDMI 2.0
- HDMI 2.0
- Displayport1.4
- USB Type-C
- USB 3.1
USB Type-C ポートしか付いていないMac book pro使いのy-heyとしては、
接続中にMacを充電できるUSB Type-Cが付いているのはメチャメチャありがたいです。
側面
- USB 3.1
- USB 3.1
- カードリーダーSD / MMC タイプ
同じくMacBook ProにはUSB Type-Cしかついていないので、モニター側の端子に
撮影したSDカードやUSBカードリーダー経由でコンパクトフラッシュを読み込ませることができるため、かなり便利です!
y-hey
付属品
ケーブル類
- 電源コード(1.8m)
- HDMI 2.0 ケーブル (1.8m)
- Mini DisplayPort to DisplayPortケーブル(1.8m)
- USB 3.1 ケーブル(1.8m)
- USB Type-Cケーブル(1m)
ケーブルもこれだけ多くの種類が付属しているのでお得感がありますね。
MacBook Pro使いのy-heyはUSB Type-Cで接続しています。
OSDコントローラー
このBenQ SW271の特徴の一つがこのOSDコントローラーです。
sRGB / AdobeRGB / モノクロ をボタン一つで切り替えることができます。
モニターの右下に付いているボタンより格段に使い勝手が良いです。
BenQ SW271のスペック
SW271の特徴を紹介しますね。
- 27 インチ 4K ultra HD resolution(4K UHD)の解像度
- AQCOLOR 正確な色表現にこだわったモデル
- Adobe RGB 色域99%をカバーしたパネル/バックライト IPS
- ハードウェアキャリブレーション対応
- ホットキーパック(OSD コントローラー)装備
- ハイダイナミックレンジ (HDR)コンテンツのサポート
- GamutDuo(ガンマデュオ)対応による、表示画面でのデュアルカラースペースの提供
- モノクロモード対応
- USB Type-C 入力による、ハードウェアキャリブレーション時のシングルケーブルソリューション
- モニターフード標準装備
それぞれどんなに特徴なのかを説明していきます!
y-hey
27インチ 4K ultra HD resolution(4K UHD)の解像度
さすが4Kの解像度です!
レタッチをするソフト、Lightroomを開いた時の画像の繊細さに感動すら覚えました!
画面の大きさは27インチの大画面ですが、ベゼル(画面の枠部分)が薄いため、さほど大きな印象を受けません。
ディスプレイの解像度には主に以下の種類があります。
- 4K(QFHD) 3840×2160
- WQHD 2560×1440
- FullHD(FHD) 1920×1080
- WXGA++(HD+) 1600×900
- HD 1280×720
基本的に、解像度が高い(数字が大きい)ほど、より細かな描写が可能になります。
BenQ SW271は4K(QFHD)のため、画像編集に最適な条件を満たしていると思います。
AQCOLOR 正確な色表現にこだわったモデル
BenQは、プロフェッショナル向けのカラー標準に対応するため、正確な色再現、キャリブレーション、個別校正を実現したAQCOLOR™シリーズを展開しております。グループ内にカラーエキスパートが複数名在籍し、製品開発の他、ICC(International Color Consortium) やISO (International Standard Organization)にも積極的に参加し、色に関連する基準の確立を進めていきます。
出典:BenQ様資料より
BenQ製モニターの中でも、特に色表現の正確性にこだわって設計されているモデルを「AQCOLOR」と呼んでおり
デザイナー、フォトグラファー、動画クリエイター向けの一部のモデルだけに適用されています。
キャノンのLレンズ的な立ち位置ですかね。
y-hey
SW271もカラーマネジメントモニターですので「AQCOLOR」シリーズです。
Adobe RGB 色域99%をカバー
sRGB・・・主にWEB上、液晶ディスプレイ、コンパクトデジカメ、スマホで使用される表現方法
Adobe RGB・・・主に一眼レフ、ミラーレスデジカメで使用される表現方法
と、異なる色域がありますが、BenQ SW271では色域の広いAdobeRGBの領域を99%カバーしています。
10bitによる表示色 約10億7000万色
10億色ってどうやって数えたんでしょうかね・・・
y-hey
通常のパソコン用モニターは8bitで色の濃淡を表示します。
濃淡の階調は256段階(デジタルの0,1の2種類の8乗)。
この256階調がR(赤)、G(緑)、B(青)の各色であるので、
256 X 256 X 256 = 約1677万色になります。
BenQ SW271のようなハイスペックのモニターでは10bitで色の濃淡を表示することが可能です。
濃淡の階調は1024段階(デジタルの0,1の2種類の10乗)。
この1024階調がR(赤)、G(緑)、B(青)の各色であるので、
1024 X 1024 X 1024 = 約10億7300万色になり↓の図のように、きめ細やかな色表現が可能になります。
出典:http://www.elsa-jp.co.jp/html/quadro/contents14_1.html
パネル/バックライト IPS / LED
液晶パネルには、主に3つの種類があります。
- TN(Twisted Nematic)方式
- VA(Vertical Alignment)方式
- IPS(In-Plane-Switching)方式
最も高性能なのは、IPSで、次にVA、TNと続きます。
IPS方式は、視野角によって見える色や輝度に変化が少ないです。
普通の液晶はTN方式のため、斜めから画面を見ると暗くなったりしますが、
IPSは斜めや上下から見ても、そのようなことはありません。
BenQ SW271もIPS方式を採用しており、視野角は 178°と幅広いです。
ハードウェアキャリブレーション対応
ハードウェアキャリブレーションは↓の写真のようにキャリブレーションセンサーを使い、実際にディスプレイに当てて行います。
出典:BenQ様サイト
ハードウェアキャリブレーションを行うセンサーは↓がコスパが高くオススメです。
ハードウェアキャリブレーションを行う時は複数のケーブルを繋ぐ必要があったのですが、
USB Type-Cケーブルを使えば、1つのケーブルでビデオ信号とデータ送信を行うことができ、PC周りがスッキリします。
実際にBenQ SW271を1ヶ月使用してみて感じたこと
↑で紹介した点が非常に優れているため、最高の写真レタッチ環境を得ることができました。
レタッチソフトのLightroomを開く時はいつもワクワクします。
一度この4Kの圧倒的な描写力に触れたら後戻りできません!
y-hey
まとめ
今回はBenQ カラーマネジメントモニター SW271をモニターとして1ヶ月使用してみた結果をお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?
4K カラーマネージメントディスプレイでこの性能だと23万円以上するところ、なんと約13万円台で購入できてしまうので非常にコスパが高いと言えます。
本格的に写真や動画を編集したいコスパ重視な人にオススメなモニターです。
この記事を読んであなたの画像編集ライフが豊かになれば幸いです。
最後までお読み頂き本当にありがとうございました。
【本記事はベンキュージャパン株式会社とのタイアップ記事です】
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