神奈川県の表丹沢の最高峰、塔ノ岳。
アクセスの良い登山口、大倉やヤビツ峠から日帰りで登れることもあって人気の高い山となっています。
かつて「尊仏石」という巨岩があり、それを「お塔」と呼んで信仰の対象にしていた。
昔はこの巨岩から「尊仏山」や「お塔の山」と呼ばれていたものが現在の「塔ノ岳」という呼び方になりました。
今回は参加して頂いた方々のベストショットを撮りつつ山ご飯も振る舞ってみるという
日帰りツアーを開催し、ガイドさせて頂いたレポートをお伝えします!
塔ノ岳 登山情報
山名:塔ノ岳(とうのだけ)
標高 1,491 m
場所:神奈川県 秦野市、清川村、山北町
ルート&コースタイム:小丸尾根〜山頂〜大倉尾根 (6時間20分)※休憩含まず
[aside type=”boader”]大倉(1時間25分) ~ 二俣(1時間50分) 〜 二股分岐(25分) 〜 金冷シ(25分) 〜 塔ノ岳 山頂(15分) 〜 金冷シ(50分) 〜 堀山の家(1時間15分) 〜 大倉 [/aside] 下図の紫線沿いのルートです。※山と高原地図のコースタイムを記載
難易度: ★★★☆☆
ルート上で技術的には難しい所は無いですが、累積標高差が1,300mあるため体力勝負。中級者へのステップアップとなるようなルートです。
登山口である大倉から西山林道に入る道がやや分かりづらいです。
おすすめ度:★★★☆☆
小丸尾根は人気の大倉尾根と比べて登山者が少ないので、静かな山歩きが楽しめます。
昔は西山林道沿いに登山訓練所があったため、訓練尾根とも呼ばれていました。
※日陰が多いため、夏はヒルに注意して下さい。
塔ノ岳 登山口 大倉へのアクセス
小田急電鉄小田原線渋沢駅から神奈中バスで約15分。
マイカーの場合、東名高速秦野・中井ICから県道71号・52号・706号などを経て大倉駐車場まで約9.5km。
バス停のそばと400mほど手前に駐車場がある。
尚、大倉登山口には秦野ビジターセンターと県立スポーツセンターも併設されています。
登山ガイドデータ
日時
2020年8月1日(土)
メンバー:
上田洋平(y-hey):写真も撮れる登山ガイド
このブログ「登っちゃえば?」を書いている「写真も撮れる登山ガイド」。
日本山岳ガイド協会 認定登山ガイドステージ I
山登り歴は15年、一眼レフ歴は11年でキリマンジャロ(5,895m)登頂、アコンカグア5,000mまで到達した時も一眼レフカメラはしっかりと持って登っている。
ドMなので山小屋泊なのにカメラ機材入れると25kgになる荷物を背負って山に登ることに喜びを感じている。
ツアー参加者の方々
[voicel icon=”https://y-hey.com/wp-content/uploads/2017/06/5fbffd9716bda3972ce66231a4852ab5.jpg” name=”y-hey”]ここからは実際に登った時の登山ガイド記をお伝えしますので、あなたが登山される際の参考にして下さい![/voicel]
塔ノ岳 小丸尾根ツアー ガイドレポート
大倉登山口から出発
集合場所は大倉登山口。近くにあった「風の吊り橋」で出発前の写真を撮影して出発です!
西山林道
最初は大倉登山口から西山林道へ入り約1時間30分、四十八瀬川沿いを歩きます。
日陰でじめっとした場所のため、夏はヒルに注意です。
実際、参加者の方の足にヒルが!サッと払い除けて塩をかけて駆除です!
[voicel icon=”https://y-hey.com/wp-content/uploads/2017/06/9c81541b4ea6918bd98535b8ee40cd50.jpg” name=”y-hey”]道端にもヒルがウネウネしていましたので、可能な限り駆除していたら時間がかかってしまいました・・・[/voicel]
西山林道の途中には日本山岳会の創設者、尾関廣氏の銅像がひっそり建っています。
丹沢の国立公園化や神奈川県立登山訓練所(現在は山岳スポーツセンターに移転)の設立にも尽力をされた方です。
二俣
二股では橋を使って勘七の沢の右岸(川上から見て右側)へ渡ります。
小丸尾根
沢を渡った後すぐ右手側に小丸尾根への登山道があります。
樹林帯の急坂をつづら折りに登っていきます。
8月なので暑さが半端ありません・・・ それでも参加者の方々は頑張って登ってくれてます。
小丸尾根は約2時間かかる急坂ですので、適宜休憩を取るのが欠かせません。
熱中症対策として水分補給も忘れずに行いたい所ですが、このルートはトイレも無く飲みすぎたらトイレに行きたくなるため、加減しながら補給です。
二股分岐
長くて急な小丸尾根を登り終え、二股分岐まで出ると一気に視界が開けます!
ここまで来れば塔ノ岳山頂まであと少し(といっても約50分)です!
日陰の場所を抜けたため、靴の中にヒルがいないか脱いでチェックです。
[voicel icon=”https://y-hey.com/wp-content/uploads/2017/06/5fbffd9716bda3972ce66231a4852ab5.jpg” name=”y-hey”]幸いヒルは靴の中にはいなかったようです。ゲイターを履いていたおかげかな?[/voicel]
金冷シ
二股分岐からは整備されたゆるい登山道を進むと、大倉尾根との分岐点である金冷シへ到着。そのまま進みます。
そしていよいよ山頂へ・・・
塔ノ岳 山頂
塔ノ岳山頂へ到着です!
[voicel icon=”https://y-hey.com/wp-content/uploads/2017/06/2497d06d6a1c69cf9516985d6d17b7ce.jpg” name=”y-hey”]いやー大汗かきながら良く登れました!お疲れ様でした![/voicel]
しばらくしたら晴れ間が出たのでもう一度記念写真を!
奥に見える山は左側に臼ヶ岳、真ん中の左側から蛭ヶ岳、棚沢ノ頭、不動ノ峰です。
山頂で山ごはん
記念写真撮影後は山ごはんタイム。
今回の参加者の方々にソーセージの白ワイン蒸しを振る舞ってみました。
▶山ごはん ソーセージの白ワイン蒸しとほくほく唐揚げのふわとろ玉子丼
[kanren url=”https://y-hey.com/sausage-whitewine/”]
ソーセージはローズマリーと白ワインで良い香りが付きました♪
こちらは自分用に作ったキムマヨチャーハン。
何か忘れていると思ったら、真ん中に温泉卵を落とすのを失念していました・・・(持ってきてたのに・・・)
大倉尾根から下山
山ごはんを食べて元気になってもらった所で下りは大倉尾根を使って下山開始です。
雲へ向かって歩いていくようですね。
下りも忘れずに水分補給。
ちなみに参加者の美樹さんには今回2回目の参加ということで「登っちゃえば?」Tシャツをプレゼントさせて頂きました!
入手方法は↓の記事で紹介していますので、気になった方はどうぞ!
[kanren url=”https://y-hey.com/t-shurt/”]
途中で霧が出てきてまるでハリー・ポッターに出てくるホグワーツの森の中にいるようでした。
大倉登山口へ下山完了
累積標高差1,300mの日帰りルートを無事に下山。参加者の方々、お疲れ様でしたー!
まとめ
今回は「塔ノ岳 登山ガイドレポ」の模様をお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?
体力的に中々厳しい累積標高差1,300mのコースでしたが、これを登りきれれば体力は中級レベルと言ってもOKです。
長時間かかるコースなので時間に余裕を持って出発しましょう。
この記事を読んであなたのアウトドアライフが豊かになれば幸いです。
最後までお読み頂き本当にありがとうございました。
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