当ブログを読んでいただきありがとうございます。
アウトドアライフクリエイターのy-heyです。
キャンプをするのに一番重要な道具であるテント。
初めてキャンプをする時、一体どんなテントを選べばいいのかわかりませんよね?
今回はそのテントについて、
- テントの構造
- テントの種類と設営方法
- おすすめテント
を紹介します。
やや長い記事ですが初めてのテント選びに失敗しないためには
必須の知識を説明していますので、よろしければおつきあい下さい。
それではいってみましょう!
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1. テントの構造
キャンプ用のテントは基本的にはダブルウォール・自立式と呼ばれている構造です。
1-1. ダブルウォールの構造
ダブルウォールというのは2つの(ダブル)壁(ウォール)というの通りテントが2層になっている構造のことです。
まずは↓の写真のように内側のインナーテントを組み立て、
その上からフライシートと呼ばれる外側の幕をかけると、
snowpeak (スノーピーク) アメニティドーム [5人用]
このようにテントとして完成するわけです。
インナーテントの素材は透湿性・通気性が高いものを使用しテント内が蒸し暑くならないように、
フライシートの素材は耐水性・防風性が高いものを使用し雨・風をしのげるようになっていて
2枚の生地でテント内が快適になるようになってます。
1-2. シングルウォールの構造
これとは別にシングルウォールタイプは壁部分が1層になっているテントのことです。
たとえば↑はESPACE(エスパース)マキシムエックスと呼ばれるテント。
山岳用テントで代表的なテントの1つです。
シングルウォールにする目的は、「軽量化」です。
幕が2枚になっているダブルウォールより幕が1枚になっているシングルウォールのようが軽いというわけです。
素材は透湿性・防水性を兼ね備えた素材が使われますがどうしても完全な両立は難しく、
- 透湿性が低い=テント内が蒸し暑い
- 防水性が低い=強い雨だと雨漏りがすることも
ということになりがちです。
1-3. シングルウォールとダブルウォールの違い
まずは以下の図を見てください。
出典:モンベルHP
シングルウォールは軽量・コンパクト・設営が簡単
というメリットがあるものの、結露しやすいんです!
結露は外の気温と中(テント内)の温度に差がある場合に発生します。
テント内は温かい空気なのに外は寒いとどうなるでしょうか?
テント幕の内側付近の室内空気のみ冷やされて
空気中に含まれる水分(湿度で表される)が水となります。
その水はテント幕の内側にびっしりとついて
「あれ?雨が降っていないのにテント内に雨漏りがしているぞ!」
という風に考えてしまいますが、実はその正体は結露なんです。
対してダブルウォールの場合はどうでしょうか?
ダブルウォールもシングルウォールと同様に結露します。
しかし、上にある図の右側の”ダブルウォールテント”の
絵にもある通り、結露するのはフライシート(外側の幕)で
その中のインナーテントは結露しないんです。
ということは直接、結露した水がインナーテント内側に付くことはほとんど無いということになります。
[voicel icon=”https://y-hey.com/wp-content/uploads/2017/06/9c81541b4ea6918bd98535b8ee40cd50.jpg” name=”y-hey”]テント内で料理をして湯気をいっぱい出した場合は
さすがにダブルウォールでも結露しますが[/voicel]
また、防水性という観点からみても防水専用のフライシートを使用しているダブルウォールが有利です。
ですので快適性は
・結露がテント内に影響を及ぼさず
・防水性が高い
ダブルウォールタイプに軍配があがります。
1-4. キャンプにはシングルウォール?ダブルウォール?
シングルウォールの利点の軽量な部分ですが
もし登山をする場合は荷物を全部バックパック入れて登るため、軽量化は大変重要なポイントですが
キャンプ(オートキャンプ)の場合、基本的には車をテントサイトに乗り付けて
すぐ横でテントを張るため軽量化は全く不要かと思います。
ですからキャンプでテントを買うなら迷わずダブルウォールタイプを選択してください。
と言っても普通にキャンプ用テントを選べば基本的にはダブルウォールになっているはずです。
1-5. 自立式・非自立式
ちなみに自立式・非自立式の違いも見ておきます。
自立式というのはポールを立てただけで
ペグ(地面に打つ釘)を刺していなくてもテントの形になる
↓のテントのようなタイプです。
対して非自立式というのは↓のように
ポールだけではテント本来の形にならず、
ペグ(地面に打ち込む釘)を周囲に打ち込んで
初めてその形になるタイプです。
NORDISK(ノルディスク) テント アスガルド19.6 [8~10人用]
結構おしゃれで、まさにテント!という気もしますねー。
しかし初心者にオススメなのは
ポールだけで自立して簡単に設営できる自立式です。
2. テントの種類と設営方法
さてここまでで
キャンプにはダブルウォール・自立式が最適とお伝えしました。
ここからはテントの種類と設営方法について説明します。
テントの種類は大きくわけて5種類あります。
一つずつ順番に見ていきましょう。
2-1. ドーム型 (ダブルウォール・自立型)
snowpeak (スノーピーク) テント アメニティドーム [5人用]
ポールを2本以上使って、
インナーテントを自立させて、その上にフライシートをかぶせて
周りをペグ(地面に打ち込む釘)で固定するタイプです。
テントの中では最もオーソドックスなタイプと言えます。
○:設営が簡単で早い(約10分程度)
後述する他のタイプのテントと比べると設営が簡単で
早く行うことができます。
↓はスノーピークのアメニティドームの設営を説明した動画です。
慣れれば10分以内で設営できます。
○:コンパクトに収納可
収納する時にはコンパクトになるため
家の収納スペースが少なくて済みます。
×:タープかシェルターが別で必要
ドーム型テントはタープとは一体化していませんので
快適なリビング空間を作るには
タープもしくはシェルター(スクリーンタープ)が別で必要になります。
(関連記事:【初心者必見】キャンプに絶対必要なおすすめ道具はこれだ! 〜タープ編〜)
2-2. ロッジ型(ダブルウォール・自立式)
小川キャンパル(OGAWA CAMPAL) テント ロッジシェルター [10~12人用]
ドーム型に比べると室内空間が広く、居住性が高いテントになります。
ひと昔前はどこもかしこもキャンプ場にはこのロッジ型のテントが張られていました。
○:高い居住性
フレーム部分が垂直に近い角度に立ち上がるため
室内空間の広さがハンパないです。
○:タープが不要
タープと一体化しているタイプですので
別でタープを設営する必要がありません。
×:重く、収納時にかさばる
巨大なテントですので
20kgオーバーになるのはしょうがないですね。
×:区画サイトだとサイト内に収まらない可能性
キャンプ場にはフリーサイトと区画サイトがあって
区画サイトは自分達のエリアが区画分けされているサイトです。
10m X 10m の広さがあれば設営できるとは思いますが
それより狭いサイトでこのタイプのテントを張る場合は要確認です。
×:設営に時間がかかる(30分以上)
骨組みとなるポールの数が多く、またペグ(地面に打ち込む釘)の本数も多いため
設営には時間がかかります。
参考までにキャンパルジャパンのロッジシェルターの設営動画を紹介します。
動画内ではシェルターの外側だけの設営を説明しています。
この後にインナーテントを吊り下げる必要がありますので
トータルでは30分くらいかかります。
2-3. 2ルーム型(ダブルウォール・自立式)
snowpeak (スノーピーク) ランドロック TP-671R [6人用]
最近キャンプ場でよく見かけるタイプがこれ。
2ルーム型といって、テント+リビング空間を一緒にしたもの。
秋・冬キャンプには重宝するタイプです。
○:広いリビングスペース
ロッジ型と同様、広いリビングスペースを取ることができます。
また、リビング全体が幕で覆われるため悪天候時も安心です。
○:タープが不要
リビングが一体化しているテントなので
タープを別で設営する必要はありません。
×:夏は暑い
リビング全体が覆われるため、夏の昼間は
太陽の光を浴びて、どうしても室内が高温になってしまいます。
扇風機を持ち込む等して対策されている方もいらっしゃいます。
×:区画サイトだとサイト内に収まらない可能性
このタイプもロッジ型と同様、巨大ですので
区画サイトでこのタイプのテントを張る場合は要確認です。
×:設営に時間がかかる(30分以上)
骨組みとなるポールの数が多く、またペグ(地面に打ち込む釘)の本数も多いため
設営には時間がかかります。
初心者の方が初めて行うと2人がかりでも1時間以上かかるバターンもあるようです。
お店側も時々設営方法の説明会を開いてくれているようです。
↓はその一例です。
2-4. ワンポール型 (ダブルウォール・非自立式)
North Eagle(ノースイーグル) テント ワンポールテントBIG420 [4~6人用]
1本のポールで立てるテントのためワンポールテントと呼ばれています。
元々はインディアンが使っていたティピーがベースになっているため
ティピー型とも呼ばれます。
○:見た目がおしゃれ
他のテントと比べてもキャンプ場でワンポールがあると目立ちます。
これを立てているとおしゃれキャンパーになった気分ですね。
×:真ん中にポールがあって邪魔
これは好みの問題かもしれませんが、寝る空間の真ん中に
ポールが立っていたら邪魔かと・・・
みなさんのベッドルームの真ん中にポールが立っていることを想像して下さい。
寝返りを打つ時、邪魔じゃありませんか?
うちの子供は寝相が悪いので真ん中にポールなんかあったら
ゴロゴロ転がってぶつかる可能性大です。
×:設営にコツがいる
ペグ(地面に打ち込む釘)を打たないと自立しないため
設営するのにちょっとしたコツがいります。
代表的なワンポール型テントの設営方法は↓の動画を参照下さい。
英語で説明がされていますが動画を見れば何をするのか理解できると思います。
最初に回りにペグを打っておいてセンターポールを立て、最後に
回りの部分の張り具合を微調整します。
2-5. 番外編 山岳テント
【Mountain Hardwear (マウンテンハードウェア)】Direkt2 ダイレクト2
Mountain Hardwear EV 2 Tent (マウンテンハードウェア イーヴィー2 テント)
番外編として山岳テントも記載しておきます。
私の独断と偏見でマウンテンハードウェア製のテントを選んでます。
軽量化に特化したのが山岳テントの特徴で、
上側のダイレクト2というテントは1〜2人用サイズで1.2kgしかありません。
これなら長い山道も登れるってもんです。
キャンプ用ドーム型の10kg前後や
2ルーム型の20kg前後の重量と比較すると超軽いです。
とはいえオートキャンプなら車でテント張る場所に横付けできるため
このような軽くて狭いテントは不要なのです。
もし山登りもされるということであれば今後検討してもいいでしょう。
3. 初心者にオススメのキャンプ用テントはこれで決まり!
もうドーム型しかないです。
なぜなら設営の簡単さ、居住性のバランスが程よく取れているからです。
また、恐らく土日休みの方は週末に1泊での利用が多いかと思いますが
1泊の場合、初日はキャンプ場到着、タープ・テント張り、夕食準備、夕食、風呂
なんてやっているとあっという間に時間が過ぎていきます。
ですのでそんな時は設営が簡単なタイプが断然有利です。
そんなドーム型テントの中でも絶対オススメなテントを紹介しましょう。
スノーピークのアメニティドームです。
価格が高めと言われるスノーピークの製品の中では
比較的安い部類に入る良心的な価格設定になっています。
かつ5人用という十分なスペースがあります。
snow peakによるアメニティドームの公式設営動画はコチラです↓
でもやっぱりキャンプといえばコールマンだよね!
という人はコールマンのタフワイドドームがオススメ。
こちらもスノーピークのアメニティドームと同等の
スペックになっているため
上記の2つから選べば間違いないでしょう。
コールマンによるタフワイドドームの公式設営動画はコチラです↓
まとめ
というわけでキャンプ用テントの種類、設営方法、オススメテントを
紹介しましたがいかがでしたか?
お気に入りのテントをゲットして快適なキャンプを楽しんで下さい!
この記事を読んであなたのアウトドアライフがちょっとだけ豊かになれば幸いです。
最後までお読み頂き本当にありがとうございました。
ちなみに古いテントがいらなくなった場合、アウトドア用品の買い取りサービスもあります。
無料で査定してもらえるので、もう使わないキャンプ道具があれば利用してみると良いです。
これで心置きなく?新しいテントを購入することができますね。
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