富士山 登山で高山病にならないためにやるべき3つのこと

南アルプスからの富士山
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いつも当ブログを読んで頂きありがとうございます。

アウトドアライフクリエイターのy-heyです。

 

アフリカ最高峰キリマンジャロ(5,895m)や

南米最高峰アコンカグア(6,962m)等の高所登山をした自身の経験から

富士山等の標高の高い山(目安として2,000m以上)へ登る場合に

気を付けるべき、高山病にならないために必要なことについて書きます。

 

高山病とは?

人間は酸素を吸うことにより

血液中のヘモグロビン(理科の時間に習いましたよね?)

を経由して体中に酸素を行き渡らせます。

その結果、各器官のエネルギーとして生命活動を維持しています。

ヘモグロビン

 

この生命活動に必要な酸素は

標高が高い所へ行けばいくほど薄くなります。

(参考:安全登山のページ

 

酸素が薄くなると当然ながら体の生命活動に影響が出てきます。

その顕著な症状が「高山病」です。

 

症状としては、息切れ、頭痛、食欲不振がまず起こり、

ひどくなると激しい頭痛、嘔吐、倦怠感、睡眠障害、

さらにひどくなると呼吸困難、めまい、視野狭窄、意識障害

を引き起こし、最悪の場合は

高地脳浮腫や肺水腫になって命の危険にさらされます。

(出典:日本旅行医学会HP

 

高山病にならないためには?

楽しい登山や旅行も高山病になってしまっては台無しになりかねません。

ではどうすれば高山病を予防できるのでしょうか?

ポイントを3つにしぼって解説しましょう。

 

1.高度に慣らす

富士山 富士宮口 五合目

まずは体を高度に慣らすことが一番大事です。

急激に高度をあげると必ずと言っていいほど高山病になります。

 

特に富士山は車やバスで5合目(約2,400m)まで移動できてしまいますので

もし平地(0m)から来た場合、一気に高度を2,400m上げているため

体のほうが薄い酸素に慣れていないまま登山を始めてしまって

あっという間に高山病になってしまう、というパターンが考えられます。

 

よく“五合目で1時間くらいゆっくり休んで高度順化してから登山を開始すると良い“

なんていう情報を目にしますが、個人的経験から

1時間程度では全く高度順化はできません。

少なくとも5~6時間は五合目に滞在したほうがいいでしょう。

 

2.水を大量に飲む

水

高地では平地より乾燥している&登山での発汗により

体の中の水分は平地に比べて減りやすくなっています。

 

体内中の水分が減ると、血液がドロドロになり、

ヘモグロビンによる体の各器官への酸素供給がうまくいかなくなり

結果として高山病を発症してしまいます。

 

富士山に登る時には目安として通常補給している水分以外に

水分を

 

登山前日: 2L

登山当日: 五合目~頂上 上り3L、下り1L

 

程度は取るようにして下さい。

これくらい水分補給をすれば高度順化しやすくなります。

 

普通の水だけでこれだけ飲むのは苦行だと思いますので

経口補水液やスポーツドリンクやお茶と色々摂取するのがおススメです。

アミノバイタル クエン酸チャージウォーター20本入箱
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経口補水液 OS-1 オーエスワン 500ml × 6本
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余談ですが私はキリマンジャロ(5,895m)に登る時は1日4Lの水分を

アコンカグア(6,962m)に登る時は1日5Lの水分を摂るように

ガイドや現地の医師からアドバイスを受けました。

 

富士山はそこまでの高山では無いにしろ

3,776mと、高山病になるには十分?な高さですので

登りでしっかりと水分補給をして高山病予防をしましょう。

 

登山中ならザックの中にいれて少しずつ水分補給ができる

ハイドレーションがおススメです。

これがあればザックを下さなくてもコマメに水分補給ができます。

Platypus(プラティパス) ホーサー 2.0L 25025
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また、富士山登山シーズン中(7月中旬~9月初旬)は

山小屋が開いています。

(参考:富士登山オフィシャルサイト

 

不足分は山小屋で購入するのはアリです。

しかし普段買う価格より高いのでご注意を。

 

3.ゆっくり登って深い呼吸

深呼吸

高山病にならないためにすることの最後の3つ目は

一度に大量の酸素を消費しないようにします。

 

具体的には、「ゆっくり登る」ことと「深い呼吸」をすることです。

 

ゆっくり登ることは、とりわけ重要です。

登山口である五合目付近ではどうしてもペースが上がりがちになりますが

そういう登山者に限って8合目以降では高山病発症、

もしくはバテてしまい登山中止を余儀なくされることもあります。

 

そのため、

おじいちゃんやおばあちゃんが歩くようなペースで、

歩幅を小さくして登りましょう。

 

また深い呼吸をすることも大事です。

特に、息を吐く時に口笛を吹くようなイメージで口をすぼめ

息をしっかりと吐ききることが重要です。

 

しっかり吐ききれば、自動的にいっぱい息を吸えます。

 

急な段差等で足を大きく上げて登った場合は

一呼吸余分にしてから次の歩を進めるといいです。

 

やってはいけないこと

やるべきことを書いたので、やってはいけないことも書きます。

基本的には上記で挙げた反対のことはやってはいけません。

 

具体的には

・高度順応せずに登山を開始する

・水分をあまり摂らずに登る

・ハイペースで登山する、または走る

 

こういうことをすると一発で頭痛のプレゼントがあります(笑)

それに加えて“やってはいけないこと”は以下です。

 

酒を飲む・タバコを吸う

お酒には利尿作用があり、体内の水分を出してしまうため

酸素が体内に行き渡らなくなります。

また、お酒には呼吸を浅くする効果もあるため

深い呼吸ができなくなります。

 

タバコは全身の毛細血管を収縮させる効果があるため

血管が収縮=酸素の通り道が狭くなる

となり、酸素が体内に行き渡らなくなります。

 

そしてその結果、高山病になりやすくなります。

 

もし高山病になったら?

高山病のなりやすさには個人差がありますので

以上のようなことを守っても、絶対に高山病にならないとは

言い切れません。

 

もし高山病になってしまったらどうすればよいのでしょうか?

 

それは・・・

 

高度を下げることです。

 

はっきりいってこれしか無いです。

 

子供の頃、スイスのユングフラウヨッホの展望台へ行ったことがあります。

その時は登山電車や地中エレベータで一気に

展望台の高度3,571mまで上げたため、

展望台で激しいめまいにやられ、さらに視界が狭くなって

(このまま死ぬんだろうか・・・)

なんて子供心に思っていました。

 

しかし再び登山電車等で高度960mの場所まで戻ったら

ウソのように症状は治まりました。

 

もし高度を下げても症状が良くならない場合は

いさぎよく下山しましょう。

 

山は逃げません。常にそこにあります。

 

また次回、しっかりとトレーニングや準備をして挑戦すればいいのです。

 

おすすめ富士山登山スケジュール

高山病にならないためにも

登山のスケジュールは重要です。

特に高度順応に焦点を絞ってプランを考えてみました。

 

パターン1:五合目前泊プラン

おすすめは5合目で前泊して次の日の早朝から登山をスタートさせ、

日帰りで登って帰ってくるパターンです。

 

この方法ですと前泊することにより

最低6時間程は五合目で滞在することになるため

充分体を高度順応させることができます。

 

2016年6月にドイツ人を連れていった富士山登山も

このプランの登山計画で行い、無事に登頂できました。

ドイツ人を連れて富士山に登ってみた結果【2016年6月 ドイツ人と富士山登山 まとめ】
いつも当ブログを読んでいただきありがとうございます。 アウトドアライフクリエイターのy-heyです。 前回の記事まででドイツ人同僚セバスチャンと登った富士山登山記を 書き終えましたので今回はまとめ記事を書きます。 目次としてご活用いただければと思います♪ それではサクッと振り返ってみましょう!

 

パターン2:ご来光プラン

どうしても山頂からご来光(日の出)を見たい場合は

以下のようなスケジュールで行くと良いです。

 

1日目

朝から五合目に行き、ゆっくり滞在

お昼ご飯を食べ終わる頃まで高度順化

登山開始

夕方7・8合目あたりの山小屋に到着して一泊

 

2日目

深夜2~3時に山小屋を出発

頂上でのご来光を目指す

 

まとめ

富士山登山で高山病にならないためにやるべき3つのこと

としてまとめましたがいかがでしたでしょうか?

 

これらの方法は富士山登山に限ったことでは無く、

2,000mより標高の高い山に登る時や

旅行で高地(南米ペルーのクスコやマチュピチュ、チベット等)

に行く時には必ずやっておくべきだと思います。

 

これらの方法を実践して高地でも高山病にならずに

快適な登山や旅行を楽しんで下さいね!

 

この記事を読んであなたのアウトドアライフがちょっとだけ豊かになれば幸いです。

最後までお読みいただき本当にありがとうございました。

 

 

高山病についてもっと知りたい時に読む本

登山の運動生理学百科
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y-hey

アウトドアライフクリエイターとして 多くの人にキャンプ、登山、旅行 について興味を持ってもらい ”人生を120%楽しんでもらいたい” と考えている男です。 2児の父ですが 単独で南米最高峰アコンカグアや アフリカ最高峰キリマンジャロ を一眼レフカメラと共に登ったりしてます。 (普段は自称イクメンです) ブログは11年書いてまして空手もやってる 多趣味な男です。 もし記事を読んで「役に立った」「面白そう」「笑えるわー」 と思われた方は、いいね、ツイート、はてぶ していただけますと更新の励みになります。 よろしくお願いします!