鎌倉アルプス 天園ハイキングコース(大平山) コースガイド
神奈川県鎌倉市の東西に伸びる尾根は「鎌倉アルプス」と呼ばれており、四季それぞれの花を見ることができます。
その最高点は大平山(おおひらやま、159m)で、鎌倉市の最高点でもあります。
鎌倉アルプスがある天園ハイキングコースは登山前・下山後に寺院巡りや鎌倉散策を組み合わせることができ、
標高差200m以下のため初心者や子連れにオススメのルート。登山道も沢山あり、2〜3時間程のコースから楽しむことができます。
2022年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で盛り上がる鎌倉。
今回紹介する「鎌倉アルプス」は見晴らしの良い建長寺の半僧坊、大平山、天園、紅葉の名所である獅子舞を経て鎌倉宮へと続く見どころ満載のルートを
子連れ登山してきたため、アクセスやコースを紹介します。
2019年9月の台風19号の影響により、「天園ハイキングコース」は倒木等により通行禁止となっている箇所があります。(2022年1月現在)
詳しくは鎌倉市公式サイトをご確認下さい。
鎌倉アルプス(大平山) 登山情報
山名:大平山(おおひらやま)
標高 159 m
場所:神奈川県 鎌倉市
ルート&コースタイム:天園ハイキングコース (3時間5分)※休憩含まず
下図の太字紫線沿いのルートです。
※縦走ルートのため、車は使わず、電車で登山口まで行きます。
難易度: ★☆☆☆☆
ルート上で技術的には難しい所は無いですが、雨が降った後は道がヌメッと泥になっているため滑る可能性があります。
また、ところどころ分岐点があるので道に迷わないようにして下さい。
地図アプリのYAMAPを使えば道に迷わないためインストールしておくと便利です。
▶無料で使える登山 地図アプリ「YAMAP(ヤマップ)」の使い方
累積標高差が180mなので、幼稚園/保育園児でも年中さんくらいから登れます。
おすすめ度:★★★★★
見晴らしの良い建長寺の半僧坊、鎌倉市最高点の大平山、天園、紅葉の名所である獅子舞を経て亀ヶ淵へと続く見どころ満載のコース。
下山後は鎌倉駅周辺で食べ歩きもできます。
鎌倉アルプス 天園ハイキングコース 登山口へのアクセス
北鎌倉駅
天園ハイキングコースへの行きのアクセスは、JR横須賀線 北鎌倉駅 東口から徒歩でスタート。
↓の地図のように、北鎌倉駅東口を出て南東へ進み、県道21号へ出たら左折し、道なりに歩けば駅から15分程で建長寺の総門に着きます。
鎌倉アルプス 天園ハイキングコース コースガイド
ここからは実際に子連れハイキングで歩いた様子を写真でお伝えします。まずは北鎌倉駅。
線路に沿って南東へ歩きます。
県道21号に突き当たったら左折し、歩道を進みます。
歩道の途中には湘南クッキーの自販機もあります。おやつや飲み物が少ない場合はここで補給していきましょう。
建長寺の総門に着きました。
建長寺 境内
建長寺の境内へ入場料(大人(高校生以上)500円、子供(小・中学生)200円、未就学児 無料)を払って境内へ進みます。
建長寺 境内から天園ハイキングコースへは↓の案内図の紫矢印のとおりに進みます。
総門を通ってすぐの左側に、国歌「君が代」に出てくる「さざれ石」を見ることができます。
国の重要文化財にも指定されている、建長寺 三門。
建長寺の境内にはトイレがあるので天園ハイキングコースに入る前に行っておきましょう。
トイレから先は「半僧坊」や「天園ハイキングコース」の標識に従って進みます。
建長寺の境内はアスファルト道が続きます。
だんだん半僧坊へ近づいてきました。
この鳥居を越えたあたりから、200段以上の長い階段が始まります。
半僧坊
長〜い階段を登っていくと、建長寺 半僧坊へ到着。カラス天狗がお出迎えです。
ここには建長寺の鎮守(ちんじゅ:その土地の守り神)である半僧坊大権現(はんそうぼうだいごんげん)が祀(まつ)られており、
カラス天狗はそのお供とされ、境内のいたる所に設置されています。
半僧坊はもともと臨済宗方広寺派を開かれた「無文元選禅師(むもんげんせんぜんじ)」というお坊様が宋から日本へ帰国途中の船で台風に遭遇した時、お経を唱えて船頭を指揮して無事に日本へ辿り着く手助けをし、日本についてからは無文元選禅師の弟子となり、禅師が亡くなられた後は「私はこの山やお寺を護り、世の人々の苦しみや災難を除きましょう」と言って姿を消した伝説があります。
ついては方広寺のHPに詳しく記載があります。
ここには富士山が一望できる展望台があります。
半僧坊には受付があり、天園ハイキングコース側(今回紹介したルートの逆側)から来た場合は、ここで拝観料を払います。
相模湾、伊豆半島の天城山を見渡せます。
勝上献(しょうじょうけん)展望台
半僧坊の奥から石段を上がってゆくと・・・
勝上献(しょうじょうけん)展望台へ到着!
勝上献展望台からは鎌倉市街、相模湾に加えて大島等の島々も見渡せます。
十王岩展望台
勝上献(しょうじょうけん)展望台から「鎌倉アルプス」とも呼ばれる、天園ハイキングコースに合流します。
天園・瑞泉寺方面の標識に従い東へ進みます。
すると十王岩に到着。ここは「かながわの景勝50選」に選ばれているビューポイントです。
十王岩から東の道は子供達の冒険心をくすぐるような岩場も出てきます。
覚音寺方面分岐がある前に右に進むポイントがあるため、間違えて直進しないようにして下さい。
覚音寺方面との分岐。大平山・天園方面は斜め左に進みます。
途中では地層が見える場所もあります。
瑞泉寺方面通行止めの看板(2021年1月15日現在)がありました。
横浜方面や今回紹介する亀ヶ淵方面へは進めます。
鎌倉市最高峰 大平山
そして鎌倉市最高峰の大平山に到着。
少し下ったところに広場があるので、ここか天園で昼食にするのが良いでしょう。
近くには天園ハイキングコース内唯一のトイレもあるので必要に応じて利用しましょう。
ルートのすぐ隣にあるゴルフ場の駐車場との分岐。天園へは右のルートを登って行きます。
天園
「天園(てんえん)」という名の由来は日露戦争の際に連合艦隊を率いた東郷平八郎が「天国の園に遊ぶようだ」と形容したためと言われています。
別名「六国峠」とも呼ばれ、武蔵(むさし)、相模(さがみ)、上総(かずさ)、下総(しもふさ)、伊豆(いず)、駿河(するが)の六つの国を見渡せたことに由来します。
ここも広い場所ですのでお昼休憩に適しています。
天園休憩所
天園から少し南へ下ったところに、天園休憩所があります。(※休憩所という名前ですが、「無料休憩所」では無く「食堂」ですので何か注文して下さい)
女将さんから伺ったところ、大正13年から営業されているそうです。
ここで「おでん」を注文すると、このようなうどん入りおでんが出てきます。なかなかのボリュームです。
獅子舞の谷
天園休憩所を出て南へ下ると「瑞泉寺方面」と「獅子舞の谷」方面への分岐に出くわします。
2022年1月現在は「瑞泉寺方面」のルート(直進方向)は通行止めです。
獅子舞の谷方面(↓の写真の「獅子舞経由鎌倉宮」と書いてある右側方向)へ進みます。
秋は紅葉が綺麗で有名な獅子舞の谷。(撮影時は1月なので紅葉はありませんでしたが)
獅子岩と呼ばれる岩がありました。
沢沿いの雰囲気ある道を下っていきます。
亀ヶ淵へ下山
獅子舞の谷コースの登山口である「亀ヶ淵」へ下山しました。
下山後は↓の地図のように永福寺跡を通るルートを進みます。
ここからはアスファルト道です。
永福寺跡を通ります。
永福寺跡のテニスコートの横を通って鎌倉宮の近くまで行けます。
なんと途中でアヒルが!近所の方に飼われているそうです。
鎌倉宮カントリーテニスクラブの入り口へ出てきます。
途中、「あてにならない時計」が(笑) ちなみに時刻は正確でした。
帰りは京浜急行バス「大塔宮」のバス停から乗車し、JR鎌倉駅へ戻ります。
もしくは鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐう)や小町通り経由で鎌倉駅まで歩いてもOKです。
子ども達、お疲れ様!
y-hey
まとめ
今回は「鎌倉アルプスハイキング」の登山コースを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
短いルートに下記のような見どころがギュッと凝縮されているコースです。
- 富士山も見える建長寺の半僧坊
- 鎌倉最高峰の大平山
- 東郷平八郎に天の園のようだと言われた「天園」
- 紅葉の名所である獅子舞の谷
- 下山後に鎌倉宮、鶴岡八幡宮、小町通りを散策
また違う季節に訪れたいですね!
y-hey
この記事を読んであなたのアウトドアライフが豊かになれば幸いです。
最後までお読み頂き本当にありがとうございました。
今回紹介したルートが載っている本
現在募集中のツアーは↓です!
みなさんとお会いできるのを楽しみにしています(^o^)