富士山五合目の駐車場でテント泊をしてはいけない理由
いつも当ブログを読んで頂きありがとうございます。
アウトドアライフクリエイターのy-heyです。
2016年6月にドイツ人と登る富士山登山記の4記事目です。
前泊のため、6月中旬の金曜日の夜に富士山五合目(富士宮口)の駐車場まで移動しました。
前回の記事はこちら↓
ちなみに五合目まで車で行けるのは山開き前のみです。
登山シーズン中(7月中旬〜9月上旬)は
マイカー規制がありますので2合目の水ヶ塚駐車場に駐車することになります。
詳しくは静岡県公式ホームページを参照して下さい。
この駐車場でテント泊をしようとしたのですが、これはやめておくべきでした。
その理由を解説します。
富士山五合目の駐車場でテント泊してはいけない理由
法律で禁止されている
(2019年6月4日追記)
2016年当時はまだ知らなかったこととはいえ、
富士山と山麓の大部分は、富士箱根伊豆国立公園(昭和11年)、世界文化遺産(平成25年)、特別名勝(昭和27年)及び史跡(平成23年)に指定されています。
国立公園特別保護地区内及び特別名勝指定区域で禁止されている行為の一つに
「指定されているテントサイト以外でのテント泊」があります。
富士山にはテントを張れるテントサイトはありません。
そのため、五合目でもテントを張るのは禁止されています。
周りの迷惑
第2の理由はこれです。
駐車場スペース1台分をテントで使うため、他の車が駐車したくても駐車できなくなります。
我々が駐車場に到着したのは、2016年6月17日(金)の23時くらいです。
その時は比較的駐車場の奥の方は空いていたため、ガラガラのエリアに駐車しました。
これならテント泊しても問題ないな、と判断してテントを設置しました。
しかしその後仕事を終えた方々が来たからでしょうか、
しばらくすると周りの駐車スペースは、すべて埋まっていました。。。
こんなところでテントを出して駐車スペース1台分占拠してたら迷惑やん!
というわけです。
速攻でテントを撤収しました。
しっかり寝られない
↓の写真のように駐車場内の通路が目の前にあるため
(出典:Google map)
駐車場にテントを張っていると
夜中に車が通る時、車のライトで照らされてまぶしいし
さらに車のエンジン音などが思いっきり聞こえます。
私のように繊細な方?はこのような状態で熟睡するのは結構厳しいかと思います。
結構寒い
標高100m上がると0.6℃気温が下がります。
富士宮口五合目は高度2,400mにありますので
気温は平地(0m)より
2,400 ÷ 100 × 0.6 = 14.4℃
下がります。
平地で25℃あっても2400mですと10.6℃になります。
ですのでしっかりと寒さ対策をして秋冬用の寝袋を準備しておく必要があります。
モンベルの寝袋ですと#3(快適温度3℃)くらいが目安です。
夏用の薄っぺらい寝袋では寒くて寝られない、なんてことになりますのでご注意下さい。
ではどうすれば良いのか?
車中泊
一番良いのがこれですね。
駐車場に車を停めて、そこで車中泊をするのであれば、周りに迷惑をかけないしテントのように寒くないのでオススメです。
車の中ですと寒さをかなり防げますし、本当に寒い場合はエアコンをかけて快適に寝れます。
しかし高度順応(体を高地に慣れさせ、高山病になりにくくなること)を
してから富士山へ登りたいのであれば、やはり五合目で寝るのがベストではあります。
高度順応については↓の記事で詳しく書いていますので良かったらチェックしてみて下さい。
まとめ
今回は富士山の五合目でテント泊をしてはいけない理由について述べました。
- 法律で禁止されている
- 周りの迷惑
- 寝られない
- 寒い
以上のような理由から車中泊をオススメします。
車が小さくて車中泊は厳しい!という方は富士宮口の二合目にPICA表富士というキャンプ場があるため
ここでキャンプするか、どこかの宿で前泊ですね。
快適に前泊して快適な富士山登山をお楽しみ下さい!
この記事を読んであなたのアウトドアライフがちょっとだけ豊かになれば幸いです。
最後までお読み頂き本当にありがとうございました。
次回、ドイツ人と富士山登山記 5へ続きます!
富士山に登ると決めたら読んでおくべき本
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みなさんとお会いできるのを楽しみにしています(^o^)