2019年9月 富士山 富士宮ルートガイド登山 台風並みの強風の中4名登頂!
日本一高い山、富士山。 独立峰で周りは何も遮るものが無いため、山頂ではいつも強い風が吹きます。 何度も登っていますが、とりわけ今回登山した時の風は強かった(風速 約13m)です。 今回は写真も撮れる登山ガイドとして強風の中、 70代を含む広島から来られた5名の方々をガイドさせて頂いた登山ガイドレポートをお伝えします!
富士山 富士宮ルート 登山情報
山名:富士山(ふじさん)
標高 3,776m
場所:静岡県(富士宮市、裾野市、富士市、御殿場市、駿東郡小山町)と、山梨県(富士吉田市、南都留郡鳴沢村)に跨る
ルート:富士宮ルート
コースタイム(休憩時間含まず):
1日目 3時間5分 富士宮口五合目(25分) ~ 富士宮口六合目(60分) ~ 富士宮口新七合目(50分) ~ 富士宮口 元祖七合目(50分) 〜 富士宮口 八合目 池田館 2日目 5時間45分 富士宮口 八合目 池田館(45分) 〜 富士宮口 九合目(35分) 〜 富士宮口 九合五勺(50分) 〜 富士宮口山頂(35分) 〜 富士宮口 九合五勺(25分) 〜 富士宮口 九合目(30分) 〜 富士宮口 八合目(35分) 〜 富士宮口 元祖七合目(35分) 〜 富士宮口新七合目 御来光山荘(40分) 〜 富士宮口六合目(15分) 〜 富士宮口五合目 ※山と高原地図のコースタイムを記載
難易度: ★★☆☆☆
富士山へ登るルートの中で最も距離が短いルートのため、登頂成功率も高いルート。 元祖七合目〜八合目は急登の岩場が続くのでここで体力を削られないようにするのがポイント。 富士山は日本一の標高(3,776m)のため、しっかりとした高山病対策は必須。 関連記事:▶富士山 登山で高山病にならないためにやるべき3つのこと
おすすめ度:★★★☆☆
一番人気の吉田ルートに次いで人気のある富士宮ルート。 関西、名古屋方面からのアクセスが良いことでも知られます。 週末(日曜日)の早朝に御来光を見る時は混雑のため、山頂まで行列ができますので 時間に余裕を持った行動計画が必要です。
富士山 富士宮ルート 登山口へのアクセス
登山口である富士山 富士宮口五合目までは、登山シーズン中はマイカー規制があるため、車で行く場合は水ヶ塚公園駐車場まで行き、そこからシャトルバスに乗り換えます。 水ヶ塚公園駐車場について詳しくは別記事で紹介しています。 ▶水ヶ塚公園駐車場 森の駅 富士山の紹介
登山ガイドデータ
日時
2019年9月1日(日)〜2日(月)
メンバー:
y-hey(登山ガイド): 40歳(男) このブログ「登っちゃえば?」を書いている「写真も撮れる登山ガイド」。山登り歴は14年。 キリマンジャロ(5,895m)登頂、アコンカグア5000mまで到達した経験から高山病に対する知識は豊富。 ドMなのでテント泊+カメラ機材の25kgの荷物を背負って山に登ることに喜びを感じている。 詳しいプロフィールを一応見てみる 美穂さんチーム 今回依頼頂いたのがブログを通じてお友達になった、美穂さんを中心とする5名のメンバー。 富士山へ登るために広島からお越し頂きました。なんと70代の方もおられます。 美穂さんは広島県にある尾道や、しまなみ海道の情報を毎日発信されている凄腕ブロガーさんでもあります。 ▶ミホとめぐる尾道 そして今回の富士山ツアーのことも9記事に渡ってバッチリ書いてくれています! ▶ミホとめぐる尾道 富士山登頂ツアー2019
もう感謝しか無いです
y-hey
ここからは実際に登った時の登山ガイド記をお伝えしますので、あなたが富士山に登山される際の参考にして下さい!
y-hey
2019年9月1日(日) 富士山 登山ガイド記 1日目
愛知県東海市を出発
今回はみなさんが広島から来てくれたため、名古屋で途中下車して頂きy-heyの車で一緒に行くことにしました。 朝5時に愛知県東海市を出発。まずはコンビニで朝食等を買ってみんなでワイワイしながら進みます。
富士山二合目 水ヶ塚公園駐車場
約3時間のドライブで富士山富士宮口二合目にある「水ヶ塚公園」に到着。 水ヶ塚公園については別記事で詳しく紹介しています。 ▶水ヶ塚公園駐車場 森の駅 富士山の紹介
富士山がくっきり見えますねー。
y-hey
天気が崩れる前に登ってしまいたいなー。
y-hey
登山口 富士宮口五合目
富士宮口五合目から眺め。 今シーズン3回目の富士山ですが、初めて五合目で晴れていました。だいたいいつもはガスってます。 そして五合目のレストハウスで昼食を摂りつつ、本日の行動予定を説明します。 今回注文したのはラーメンです。高山に登る前に、水分と塩分を補給しておきます。 その後は準備運動を行い、富士宮口五合目を出発! まずは緩やかな坂をゆっくりと登っていきます。 みなさん下界では見れない景色にテンションが上がっています! という感じで歩いていると、すでに六合目が見えてきました!
富士宮口 六合目
あっという間に六合目。ここで小休止です。 今回は晴れ女が2人メンバーにいるためか、五合目からずーっと快晴です。 六合目から先はつづら折りの急登の道が出てきますので、休憩後、登り始めます。 ここから本格的な登山道です。 途中で休憩した地点からは宝永山が綺麗に見えました! さらに先へ進み、高度を上げます! 六合目から約1時間登ったところで、新七合目にある御来光山荘が見えてきました! ホントに天気がいいなぁ。。。 さぁ、あとはこの階段を登れば、 富士宮口新七合目です!
富士宮口 新七合目 御来光山荘
富士宮口新七合目にある御来光山荘に到着ですー! 御来光山荘については別記事で詳しく解説しています。 ▶富士宮口 新七合目 御来光山荘の紹介【2017年7月富士登山ガイド記 4】
今回の宿は八合目にあるため、休憩後、先へ進みます。 ここからでもクッキリと綺麗に見える宝永山。 空、雲、高山植物、玄武岩の地質のコントラストが絵になりますねぇ。 元祖七合目の山小屋が見えてきました! ゆっくり高度を上げつつ、3,000m地点に到着! 空気が薄くなってきたのが実感できます。元祖七合目
3,000m地点を過ぎて少し登ると、元祖七合目の山小屋、山口山荘に到着です。 しばらく休憩の後、本日泊まる山小屋、八合目 池田館を目指して進みます。
ゴール地点が見えているとやる気が出ますね。
y-hey
八合目 池田館
本日の宿、富士宮口八合目 池田館に到着です! 山小屋に到着後、休憩や荷物整理を行い、まったりしていたら夕食の時間になりました。 夕食は富士山でお約束のカレーです。 そして0時半起床のため、夕方に就寝です・・・ 高所で空気も乾燥しているため、なかなか寝付けないかもしれませんが、 耳栓やアイマスクをして横になり、体を休ませつつ次の日の登頂に備えます。
2019年9月2日(月) 富士山 登山ガイド記 2日目
八合目 池田館を出発
2日目はいよいよ登頂へ向けて登りだします! ただ、70代の方は残念ながら夜に一睡もできず、とても登れる状態では無いということでしたので 体調を優先して頂き、山小屋で休んでいてもらうことにしました。
山では無理は禁物です。無理をすると体調悪化や遭難につながります。 山は決して逃げません。ただそこに有り続けます。 また体力をつけて挑戦すれば良いのです。 ここで休むという選択をされた方は非常に正しい判断だったと思います。
y-hey
九合目 萬年雪山荘
九合目に到着です。気温も下がっていますのでここでダウンやフリースを重ね着します。 そこから九合五勺を過ぎ、山頂が近くなると渋滞が始まります。 東の空が夜明け前で明るくなりつつあります! この山頂直下の鳥居をくぐれば・・・ いよいよ山頂です!
富士山 富士宮口 山頂で御来光
御来光待ちで人だかりができる山頂に到着です! みなさんおめでとうございます! 山頂から御来光スポットまで移動します。 この山頂の強風の強さといったら・・・ 風速13m/sありました。台風並みです。 写真だけではこの風の強さは伝わりにくいですね・・・ そして凍えながら待つこと約20分、とうとう御来光が! この燃えるような太陽を見た瞬間、登った人しか得ることのできない感動で胸一杯になります。 薄い空気の中に登った、最後の登りの辛さも、 みなさんはこれを見たら吹っ飛んでくれることでしょう。 それだけの力ある。この景色にはある。
こんな感動できる場所まで案内できて、ガイド冥利につきます。僕も本当に嬉しいです。
y-hey
頂上富士館
と、感動しつつも、あまりに寒いため、御来光鑑賞した後は頂上の山小屋「頂上富士館」へ避難して カップラーメン(なんと800円!)を食べて体を温めてもらいました。 日も登って明るくなった後で頂上の鳥居で記念撮影しました。
富士宮口から下山
しっかりと休憩して体を休めた後は下山が待っています。 一気に下ると膝に負担がかかるため、休憩を多めに取りながら下山です。 ここは九合目の萬年雪山荘でカフェタイムをするところ。 天気は良いですが、風が相変わらず強い・・・ 今回宿泊させて頂いた八合目 池田館は9月1日宿泊分で営業終了のため、9月2日はすでに小屋の片付けをされていました。 さらに下った元祖七合目も9月2日から営業終了していました。トイレも使えないため結構つらいです。 ガスが無くなると絶景を見れるようになります! 眼下には登りの工程でも見た宝永山が再び姿を現します。 やっとのことで六合目まで下りてきました。 六合目にある山小屋、「宝永山荘」で休憩!ということで焼きそばを注文。 お腹が空いているからたくさん食べられます。 ってよく考えたら富士宮口五合目から下るバスの時刻まであと20分! このバスを逃すと次のバスは1時間後! ということで急いで焼きそばを食べて出発! なんとかバスの時刻に間に合うように下山できました! みなさん、お疲れさまでした!
まとめ
日本人なら誰もが知っていて、人生で死ぬまでに一度は登っておきたいと感じさせる山。 富士山。 今回は体調の関係で全員登頂は叶わなかったですが、5名中4名が強風の中、無事に登頂することができました。 美穂さんチームの方々へも専用Facebookグループやメッセンジャーで色々とy-heyがアドバイスさせて頂いていたので 登頂できて嬉しかったです。
登れなかった方も、来年以降再チャレンジされる場合はお声掛けいただければ全力でサポートさせて頂きます。
y-hey
現在募集中のツアーは↓です!
みなさんとお会いできるのを楽しみにしています(^o^)