日本一高い山、富士山に登るルートは主に4つあります。
- 最も人気で山小屋・トイレも多い吉田ルート
- 帰りは砂走りで帰れる須走ルート
- 最も長距離で経験者向きな御殿場ルート
- 登山口の標高が最も高く関西・名古屋方面からのアクセスが良い富士宮ルート
実はこの他にもあまり知られていないですが、プリンスルートという第5のルートもあるのです。
富士宮口五合目を出発して宝永山を経由して御殿場ルートから登頂し、
下山は御殿場ルートの大砂走りを使うそのルートは富士登山が2回目以降の人におすすめできるルート。
今回は写真も撮れる登山ガイドとして、知る人ぞ知る第5のルート、プリンスルートで富士山山頂までガイドさせて頂いた登山ガイド記をお伝えします!
[btn class=”spe”]富士山登頂ツアーを見てみる[/btn]
富士山 プリンスルート 登山情報
山名:富士山(ふじさん)
標高 3,776m
場所:静岡県(富士宮市、裾野市、富士市、御殿場市、駿東郡小山町)と、山梨県(富士吉田市、南都留郡鳴沢村)に跨る
ルート:プリンスルート
[aside type=”boader”]1日目: 富士宮口五合目 ~ 富士宮口六合目 ~ 宝永第一火口 ~ 宝永山 〜 御殿場口旧六合目小屋跡 〜 御殿場口七合四勺 わらじ館 泊2日目: 御殿場口七合四勺 わらじ館 ~ 御殿場口 赤岩八号館 〜 御殿場口 八合目 〜 御殿場口山頂 〜 日本最高地点 剣ヶ峰 3,776m 〜 御殿場口山頂 〜 御殿場口 八合目 〜 御殿場口 赤岩八号館 〜 御殿場口七合四勺 わらじ館 〜 御殿場口 下り六合 〜 次郎坊 ~ 大石茶屋 〜 御殿場口新五合目[/aside]
下図の紫色太線沿いのルートです。
コースタイム(休憩時間含まず):
1日目 3時間40分
富士宮口五合目(25分) ~ 富士宮口六合目(20分) ~ 宝永第一火口(1時間) ~ 宝永山(25分) ~ 御殿場口旧六合目小屋跡(1時間30分) 〜 御殿場口七合四勺 わらじ館 泊
2日目 6時間50分
御殿場口七合四勺 わらじ館(50分) ~ 御殿場口 赤岩八号館(25分) 〜 御殿場口 八合目(1時間10分) 〜 御殿場口山頂(30分) 〜 日本最高地点 剣ヶ峰 3,776m(25分) 〜 御殿場口山頂(35分) 〜 御殿場口 八合目(15分) 〜 御殿場口 赤岩八号館(25分) 〜 御殿場口七合四勺 わらじ館 (30分) 〜 御殿場口 下り六合(45分) 〜 次郎坊(50分) ~ 大石茶屋(10分) 〜 御殿場口新五合目
※山と高原地図のコースタイムを記載
難易度: ★★★★☆
プリンスルートは2008年に当時の皇太子殿下が富士山登山をされた際に登ったルートであることから名前が付けられたルートです。
[voicel icon=”https://y-hey.com/wp-content/uploads/2017/06/ab0ef476474dd89d469a4a6a02fd9234.jpg” name=”y-hey”]令和になった2019年5月1日以降は天皇になられているので、今なら”エンペラールート”と呼んでもいいかもしれません。[/voicel]
富士宮口五合目から登り始め、富士宮六合目の分岐で宝永山側へ進み、
御殿場ルート下り六合目へ合流、その後は御殿場ルートを登って頂上までいきます。
下りは御殿場ルートの大砂走りを通って御殿場口五合目まで下ります。
富士宮口 六合目〜宝永山への道は砂礫(されき)の急登になるのでここで体力を削られないようにするのが重要です。
富士山は日本一の標高(3,776m)のため、しっかりとした高山病対策は必須。
関連記事:▶富士山 登山で高山病にならないためにやるべき3つのこと
ただし、富士宮口六合目 ~ 御殿場口七合四勺 わらじ館までの約3時間は山小屋が無いためトイレもありません。
トイレが近い人は携帯トイレを持って行くと良いですが、登山道は見晴らしが良いため、用を足す場所はなかなか見つけづらいです。
おすすめ度:★★★★★
穴場ルートのため混雑しておらず、ゆったりと登山ができるルート。
富士山2回目以降の人でちょっとチャレンジしてみたい人にオススメです。
夏の富士山では週末(日曜日)や連休の早朝に御来光を見る時は混雑のため、山頂まで行列ができますが、プリンスルートでは七合目からは一番空いているルートである御殿場ルートを使うので渋滞は少ないです。
[voicel icon=”https://y-hey.com/wp-content/uploads/2017/06/5fbffd9716bda3972ce66231a4852ab5.jpg” name=”y-hey”]2021年7月30日(金)~31日(土)で登った時は、まったく渋滞は無かったです。[/voicel]
週末や連休に登る時は渋滞の可能性があるため時間に余裕を持った行動計画が必要です。
富士山 プリンスルート 登山口へのアクセス
登山口:富士宮口五合目
下山口:御殿場口新五合目
と登山口と下山口が異なるため、車で行く場合は御殿場口新五合目駐車場へ駐車し、そこからバスで水ヶ塚公園へ行き、その後富士宮口五合目行きのバスに乗り換えます。
御殿場口新五合目、水ヶ塚公園駐車場について詳しくは別記事で紹介しています。
▶富士山 御殿場口 新五合目 駐車場やバス情報を写真付きで徹底紹介
[kanren url=”https://y-hey.com/gotenba-5th-station/”] [kanren url=”https://y-hey.com/mizugaduka-park/”]
登山ガイドデータ
日時
2021年7月30日(金)〜31日(土)
メンバー:
上田洋平(y-hey): 42歳(男)
このブログ「登っちゃえば?」を書いている「写真も撮れる登山ガイド」。山登り歴は15年以上。
キリマンジャロ(5,895m)登頂、アコンカグア5000mまで到達した経験から高山病に対する知識は豊富。
ドMなのでテント泊+カメラ機材の25kgの荷物を背負って山に登ることに喜びを感じている。
詳しいプロフィールを一応見てみる
y-heyの息子&参加者のさん
今回は一般の方に加えてy-heyの息子を含む小学生が参加!
y-heyの息子(小6)は高尾山、大山、八ヶ岳の硫黄岳に登っているが、普段大して運動していないため
若干登れるか不安・・・
[voicel icon=”https://y-hey.com/wp-content/uploads/2017/06/5fbffd9716bda3972ce66231a4852ab5.jpg” name=”y-hey”]ここからは実際に登った時の登山ガイド記をお伝えしますので、あなたが富士山に登山される際の参考にして下さい![/voicel]
2021年7月30日(金) 富士山 登山ガイド記 1日目
登山口 富士宮口五合目
富士宮口五合目に10時集合でしたので、まずは御殿場口新五合目まで車で移動し、
8時15分発水ヶ塚公園行きのバスに乗り、水ヶ塚公園で富士宮口五合目行きのバスに乗り換え。
水ヶ塚公園では検温や体調チェックがあり、これをしないと富士宮口五合目行きのバスチケットが買えない仕組みになっていました。
[voicel icon=”https://y-hey.com/wp-content/uploads/2017/06/2497d06d6a1c69cf9516985d6d17b7ce.jpg” name=”y-hey”]水際対策大事ですね。[/voicel]
いつもなら五合目のレストハウスで昼食を摂るのですが、レストハウスが火災に遭ってしまい使えないため、
六合目まで行って昼食を摂ることにしました。
そして五合目を出発です!
六合目まではゆっくり登って約30分の道のりです。
富士宮口 六合目
あっという間に六合目に到着。宝永山荘でお昼休憩です。
富士宮焼きそば(玉子のせ)を注文。ちなみにメニューは豊富で、定食も注文できます。
六合目から先は富士宮ルートを行かず、宝永山方面(↓写真の直進方向)へ進みます。
ガスに覆われている道を進みます。
宝永山 第一火口
そんなことを話しているうちに、宝永山第一火口に到着しました。
しばらく休憩してこれから登る急登に備えます。
宝永山への急登は砂礫(砂と小石)で足を踏み出せど沈んでなかなか登れないという、やや修行チックな道。
さらに急に激しい雨が降り出し、修行感を高めてくれました・・・
子供達もお疲れの様子。
かなり激しい雨だったので、宝永山山頂はパスして御殿場ルートへ合流します。
御殿場ルートへ合流
宝永山 馬の背を越え、
御殿場口下り六合で御殿場ルートへ合流します。
上を見上げると七合目の日の出館(休業中)が見えました。
高度を上げていき、3,000m地点に到着しました。子供達はしんどそうですね・・・
ここからさらに今日の泊まる山小屋、わらじ館を目指します。
御殿場ルート七合目の日の出館。閉館していて設備を使うことはできないので、このまま通り過ぎます。
御殿場口 七合四勺 わらじ館
登山開始からお昼休憩を含めて約5時間、本日のお宿の御殿場口七合四勺にあるわらじ館に到着ですー!
わらじ館については別記事で詳しく解説しています。
[kanren url=”https://y-hey.com/warajikan-introduction/”]
ここで休憩した後は、夕食のカレー食べ放題です!
夕食後は外に出て積乱雲が多く出ている空を観察した後、寝る準備です。
登頂に不要な荷物は無料でわらじ館に置かせてもらえるので、軽量化できて非常にありがたいです。
そして1時30分起床のため、7時頃に就寝です・・・
普段寝ない時間から横になるため、なかなか眠れないですが、耳栓をして横になればある程度寝れます。
寝れなくても横になっているだけで体を休ませることができます。
2021年7月31日(土) 富士山 登山ガイド記 2日目
御殿場口 七合四勺 わらじ館
1時30分起床、準備をして2時頃に七合四勺のわらじ館を出発します。
外は真っ暗、月明かりしか無いのでヘッドライトは必須です。
しかし出発してまもなく、子供達は親御さんと一緒に体調不良のため山小屋に戻ることになりました。
高度に慣れていないのか、昨晩のカレーを食べ過ぎたのか・・・
残ったメンバーで山頂を目指します。
御殿場口 赤岩八合館
わらじ館を出発して約1時間で赤岩八合館に到着。
赤岩八合館は七合九勺にあるため、赤岩八合館から進んだ先に八合目があります。
ここからは残り1時間30分!
標高はすでに3,290mになっているため、かなりゆっくり進まないと、あっという間に高山病になってしまうので注意が必要です。
ゆっくりペース、深呼吸、水分補給が高山病を防ぐために有効ですので、それをしっかりと意識して進んでもらいます。
高山病対策について、詳しい方法は↓の記事で詳しく解説しています。
[kanren url=”https://y-hey.com/prevent-altitude-sickness/”]
ゆっくりと進みながら時刻は4時20分を過ぎる頃、空が明るくなり始めました!
[voicel icon=”https://y-hey.com/wp-content/uploads/2017/06/ab0ef476474dd89d469a4a6a02fd9234.jpg” name=”y-hey”]
7月後半の日の出は4時56分くらいなのでまだ大丈夫ですが、少し焦りますね・・・[/voicel]
御殿場口 山頂
日の出の直前になってしまいましたが、富士山山頂にある浅間大社奥宮の鳥居が見えました!
この鳥居をくぐると、AM 4時50分、ついに、御殿場口頂上に到着です!
御来光を見ることのできるスポットへ移動すると、すでにまばゆいばかりの絶景が!
そして到着した瞬間に御来光!!!
御来光を見て感動した後は富士山頂上山荘に移動し、カップラーメンで暖を取ります。
日本最高点 剣ヶ峰(3,776m)
ここから最高点の剣ヶ峰(3,776m)を目指します!剣ヶ峰直前の急坂をゆっくりと登ります。
2019年までの混雑はどこへやら、といった感じで空いていました。
登る途中で富士山の火口である大内院(だいないいん)が一望できます。
途中で「影富士」(富士山の影)を拝むこともできました。
そして、
とうとう、
到達!
日本最高地点の富士山 剣ヶ峰(3,776m)!
御殿場口から下山
AM 6時36分。御殿場ルートから下山開始。愛鷹山(あしたかやま)や駿河湾を眺めながらの下山です。
途中で宿泊した七合四勺のわらじ館に立ち寄らせてもらい、置かせてもらっていた荷物をピックアップさせてもらいました。
わらじ館で待機していた子供達と合流し、大砂走りの下山道へ向けて出発です。
大砂走り
御殿場ルートの下りは、大砂走りと呼ばれる砂礫(されき)の道を下ります。
晴れていれば良い景色を見ながらの下りとなるはずですが、霧に覆われていて道迷いになりそうな天気でした・・・
1歩前に出せば3m下れると言われています。足がかなり埋まるので、ガンガン下っても膝への負担は少ないです。
御殿場口新五合目のすぐ上にある大石茶屋でかき氷休憩入れたあとは、
最後の力を振り絞って、御殿場口新五合目まで無事に下山することができました!
[voicel icon=”https://y-hey.com/wp-content/uploads/2017/06/5fbffd9716bda3972ce66231a4852ab5.jpg” name=”y-hey”]
みなさん、子供達もお疲れ様でした![/voicel]
まとめ
日本人なら誰もが知っていて、人生で死ぬまでに一度は登っておきたい山。富士山。
今回は令和天皇が皇太子殿下の時に登られたプリンスルートということで、宝永山に登る初日がやや大変な行程でしたが
無事に登頂できた方もいて良かったです。
この感動を味わいたい方、2022年の富士登山ツアーの募集を開始しましたので、良かったら参加してみて下さい!
富士山に登れば人生変わっちゃうよ?
[btn class=”spe”]富士山登頂ツアーを見てみる[/btn]
PS. 最後は下界に降りてうどんを食べて帰りました。
この記事を読んであなたのアウトドアライフが豊かになれば幸いです。
最後までお読み頂き本当にありがとうございました。
コメント