金時山 登山コース紹介 ＆ ガイドレポート 2021年4月
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神奈川県と静岡県の境にあり、箱根外輪山の最高峰である金時山（きんときやま / きんときざん）。
箱根外輪山で最も北側にあり、最高峰である標高は1212m。日本三百名山にも選定されています。
金時山は山頂付近が急になっていて、山容が猪の鼻に似ていることから猪鼻岳（いのはなだけ）、猪鼻山（いのはなやま）とかつて呼ばれていました。
平安時代後期に活躍した実在の武士、坂田金時(公時)が相模の足柄山（昔は金時山を含めた山々の総称）で生まれたという「金太郎伝説」が流行し、金時山と呼ばれるようになりました。
1900年(明治33年)に「まさかり担いで金太郎」で知られる童謡「金太郎」が当時の小学校の教科書に掲載され知名度が一気に上がりました。
今回は富士山ステップアップツアーの第１弾として金時山登山ガイドツアーを開催し、ガイドさせて頂いたレポートをお伝えします！
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金時山 登山情報
山名：金時山（きんときやま、きんときざん）
標高 1,212 m
場所：神奈川県南足柄市、箱根町、静岡県小山町
ルート＆コースタイム：金時神社〜金時山山頂〜乙女口 （３時間１０分）※休憩含まず
※山と高原地図のコースタイムを記載
難易度： ★★☆☆☆
ルート上で技術的には難しい所は無く初心者や小学校低学年でも行けますが、標高差が約600mあり急登が続くため、やや体力が必要です。
乙女峠から乙女口へ下る道は樹林帯となっており、やや分かりづらいため、
初心者の方は公時神社コースをピストン（往復）するほうが良いです。
おすすめ度：★★★★☆
公時神社から登るコースは急登ですが、途中で道路（金時隧道（きんときずいどう））、金時宿り石等の休憩ポイントがあるので、こまめに休憩を入れると良いです。
公時神社分岐付近からは箱根駒ヶ岳方面の眺望が臨めます。
金時山 登山口 公時神社へのアクセス
公共交通機関
JR東海道線小田原駅から箱根登山バスで約50分 「金時神社入口」バス停下車、徒歩約6分
または箱根湯本駅から箱根登山バス(L路線)約26分「金時神社入口」バス停下車、徒歩約6分。
車
箱根新道山崎ICから国道1・138号経由15km30分。または小田原厚木道路小田原西ICから国道1・138号経由15km30分
公時神社入口付近に有料の駐車場（1日500円 2021年4月時点）があります。
近い駐車場が満車の場合、国道138号線の向かい側にも駐車場があり、そちらが開放されます。
トイレ
公時神社のトイレはエヴァンゲリオンがモチーフになっている第３新東京市のトイレになります。
さすがエヴァの聖地箱根だ・・・ 逃げちゃだめだ。
登山ガイドデータ
日時
2021年4月25日（日）
メンバー：
上田洋平（y-hey）：写真も撮れる登山ガイド
このブログ「登っちゃえば？」を書いている「写真も撮れる登山ガイド」。
日本山岳ガイド協会 認定登山ガイドステージ I
山登り歴は15年、一眼レフ歴は11年でキリマンジャロ（5,895m）登頂、アコンカグア5,000mまで到達した時も一眼レフカメラはしっかりと持って登っている。
ドMなので山小屋泊なのにカメラ機材入れると25kgになる荷物を背負って山に登ることに喜びを感じている。
ツアー参加者の方々
ここからは実際に登った時の登山ガイド記をお伝えしますので、あなたが登山される際の参考にして下さい！
y-hey
金時山登山ガイドツアー ガイドレポート
公時神社 登山口から出発
集合場所は公時神社登山口。
境内には多くの鶏が放し飼いされています。
最初に公時神社でお参りをして安全登山の祈願して出発です！
公時神社 登山道
最初はひたすらヒノキの樹林帯の中を登ります。
大きい石の上にケルン（石が積まれたもの）がありました。
途中で多く見かけるのはタチツボスミレ（立坪菫）。
開花してしばらくすると茎が立ち上がり、坪（狭い庭）に生えることが名前の由来になっています。
金時宿り石
金太郎伝説で有名な坂田公時（さかたのきんとき）と母の山姥が夜露をしのいだという大岩。
寒さのせいで真っ二つに割れたという伝説が残っています。
公時神社分岐
途中から急登になった登山道を汗をかきながら登ると、公時神社分岐へ到着。
ここで仙石原登山口や明神ヶ岳方面から続いているルートと合流します。
見上げればまだ桜が咲いていました。
あとはミツバツツジのツボミも。
公時神社分岐 〜 金時山山頂
山頂までの道はまたまた急登。日差しが結構ジリジリきて汗ばみます。
ここで振り返ると箱根神山、大涌谷、仙石原、芦ノ湖がドーンと現れます！
まだまだ続くよ急登シリーズ。
大きな段差には虎ロープが張ってあります。（使わなくても登れますが）
ここを過ぎてしばらく行くと・・・
金時山 山頂
金時山山頂へ到着です！ 富士山がくっきりとまではいきませんが裾野のほうが見えました。
いやー大汗かきながら良く登れました！お疲れ様でした！
y-hey
ここに来たらマサカリを担いでおきましょう（笑）
振り返れば箱根の大パノラマを一望しながら休憩できるのが金時山の良いところですね。
山頂でお昼ごはん
人気の山で日曜日のお昼時だったため、山頂付近はかなり混雑していたため、金太郎茶屋で注文して木製テーブルを使わせてもらいました。
金太郎茶屋で注文したしめじ汁と、家から持ってきた昨日の夕食のカツ丼。
バーナーで温めようとしましたが、木製テーブルの上は火気厳禁だったため、そのまま食べました。
長尾山経由で下山
この日は１４時頃から雨予報お昼ごはんを食べて元気になった所で足早に下山開始です。
途中で箱根神山方面の見晴らしが良い場所がまたありました。
根っこだらけの登山道を下ります。
長尾山山頂。
山頂を過ぎたら山頂の標識がある広場に出ます。
乙女峠
仙石原の娘が父親の病気を治そうと、峠の先にある地蔵堂へ毎日お参りし、
満願の日に父親の病気は治ったのですが、娘自身は雪に埋もれて死んでしまったという悲しい伝えが残る乙女峠。
晴れていればここからも富士山が眺望できます
y-hey
乙女口へ下山完了し、公時神社駐車場へ
乙女峠から下山口である乙女口へはひたすら樹林帯を進みます。
ルートがいっぱいあるように見えるので、道を間違わないようにして下さい。
無事に乙女口へ下山です。
ここからやく１５分程度歩いて駐車場のある公時神社へ戻りました。
そして車に到着すると同時に雨が本降りになってきてギリギリセーフ。
雨が降ってくる前に下山したかったのでドンピシャのタイミングでまさに狙い通りでした！
参加者の方々、お疲れ様でしたー！
まとめ
今回は「金時山 登山ガイドレポ」の模様をお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか？
金太郎の伝説が残る史跡をたどりながら登る山もまた楽しいですね。
山頂からの箱根神山方面の景色は何度見ても爽快です。
この記事を読んであなたのアウトドアライフが豊かになれば幸いです。
最後までお読み頂き本当にありがとうございました。
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みなさんとお会いできるのを楽しみにしています(^o^)
