【八ヶ岳縦走 登山レポ 後編】横岳でのご来光と神の光?
2020年9月11日(金)〜13日(日)の2泊3日で阿弥陀岳・中岳・赤岳・横岳・硫黄岳・箕冠山(みかぶりやま)、根石岳、天狗岳の八座を縦走してきました。
コースガイドや阿弥陀岳・中岳・赤岳に登った1日目の様子を
八ヶ岳縦走登山 前編 もののけの森から阿弥陀岳・中岳・赤岳へ
でお伝えしました。
今回は後編として2日目に登った横岳・硫黄岳・箕冠山(みかぶりやま)、根石岳、天狗岳と3日目の下山時の登山記をお伝えします!
南八ヶ岳+天狗岳縦走 登山記 2日目 2020年9月12日(土)
赤岳天望荘 〜 横岳
登山2日目の朝は4時30分に出発。(山小屋での朝食はお弁当に変更して、途中で食べる計画)
まずは地蔵の頭に到着。
このあたりから岩山感が増してきます。
4座目 横岳 御来光とブロッケン現象
約1時間進んだところで横岳山頂での御来光!
まさに太陽が燃えるようです。
あぁ今日も素晴らしい一日が始まる・・・
振り返れば赤岳と今朝まで泊まっていた赤岳天望荘が見えます。
ふと、西側を向くと、なんとブロッケン現象が!
(太陽などの光が背後からさしこみ、影の側にある雲粒や霧粒によって光が散乱され、見る人の影の周りに虹と似た光の輪となって現れる現象)
その昔、山に登って修行をしていた修験者がこの光を見た時に「悟りを開いた」と感じたのもうなずける神秘性。
神秘のブロッケン現象が終わり霧が晴れると奥に御嶽山、乗鞍岳、北アルプスが見えてきました。
「何これ、最高じゃん!」と南側を向くと今度は1日目に登った、赤岳・中岳・阿弥陀岳。
控えめに言って最高でしょ!
y-hey
横岳最高点 奥の院(2,829m)。
ここから先は台座の頭(だいざのかしら)を越えて硫黄岳山荘で朝食の弁当でも食べようということで先へ進みます。
一瞬で終わりますが、高度感のあるカニのヨコバイを通過します。
他にも横岳周辺は岩稜帯が続くので初心者は避けたほうが無難です。
硫黄岳山荘に到着する頃にはガスが濃くなってきました。
赤岳天望荘の朝食弁当を硫黄岳山荘で食べつつ休憩。
5座目 硫黄岳
朝食を食べて硫黄岳山荘を出ると、雨になっていました。
御来光の時はバッチリ晴れたのに・・・
y-hey
視界の悪い中、硫黄岳山頂に到着!
硫黄岳 〜 夏沢峠
硫黄岳から先は、夏沢峠に向けて下ります。(↑の写真は下ってから硫黄岳方面を振り返って見上げた図)
高度を下げ、森林限界以下になり樹林帯へ。
まるで熊野古道のような道を行きます。
ヒュッテ夏沢は2020年はコロナのため閉館です。
6座目 箕冠山(みかぶりやま)
夏沢峠から天狗岳方面へ進むと、分岐点に箕冠山(みかぶりやま)の山頂が! 展望は無いのでサクッと進みます。
すぐに根石岳山荘に到着。
まだ10時だが小屋の受付を済まし、宿泊関連の荷物を山小屋に置かせてもらって根石岳と天狗岳に登りに行くことにしました。
ちなみに根石岳山荘については別記事で詳しく紹介しています。
7座目 根石岳
根石岳山荘から根石岳山頂まであっという間です。
サクッと登って今回の縦走7座目ゲット!
7座目 天狗岳
天狗岳は双耳峰なので2つピークがあります。写真左側が西天狗岳、右側が東天狗岳です。
まずは根石岳からコースタイム1時間の東天狗岳を目指します。
山頂直下はやや岩稜帯になっているので注意。
そこを登れば、東天狗岳に登頂!
さらに足を伸ばして西天狗岳へ向かいます。
これで今回の縦走最後の8座目、西天狗岳に登頂!
あとは東天狗岳へ戻って小雨の降る中、昼食を食べ根石岳山荘へ向かいます。
根石岳山荘で山ごはん
根石岳山荘に到着したら、まずはプシューっと一本開けます。
なぜか山小屋によく置いてあるゴルゴ13を読みながら時間を潰すと夕食タイム。
本日のお品書きは3品。
1品目、桜海老とチリメンのキャベツサラダ
2品目、とろチーズのオイルサーディン
3品目、ベーコンのシンプル炒め
これだけで炭水化物にたどり着く前にお腹いっぱいになってしまった。ぐっすり就寝。
南八ヶ岳+天狗岳縦走 登山記 3日目 2020年9月13日(日)
根石岳山荘 〜 オーレン小屋
3日目は下山するだけなので気が楽です。
根石岳山荘を出発し、まずはオーレン小屋まで下ります。
ここで朝食に、ソーセージチャーハンを作って腹ごしらえ。
オーレン小屋のテント場を抜けて赤岩の頭まで登ります。
1〜2日目でかなり登ったから、また登りかー、という感じですがコースタイムで1時間20分です。
赤岩の頭
再び森林限界を越え、赤岩の頭(あかいわのかしら)へ到着。 硫黄岳が見えます。
ここからはガンガン下ります。
水に赤い鉄分が混ざったジョウゴ沢が見えてくると、赤岳鉱泉はもうすぐです。
赤岳鉱泉
赤岳鉱泉でコーヒー休憩です。
と思ったら雨がポツポツしてきたので、休憩を切り上げて下ります。
北沢ルート
赤岳鉱泉〜美濃戸間を結ぶ北沢ルートは何度も沢を橋で渡るルート。
沢の増水時には沢沿いでは無い別ルートを使います。
広い林道まできたら、登山口は近いです。
そして登山口に到着し、ゴール!
2泊3日で8座を登る縦走もとうとう終わりです。
今回は雨には降られつつの山行でしたが、横岳での御来光はばっちり見えたのでバッチリOKです。
登山後はもみの湯で温泉に入って、
諏訪南IC近くの山の恵で昼食にそばを頂き、日曜の渋滞にハマりながら帰宅しました。
まとめ
今回は2泊3日で阿弥陀岳・中岳・赤岳・横岳・硫黄岳・箕冠山(みかぶりやま)、根石岳、天狗岳
の八座を縦走した登山記をお伝えしました。
八ヶ岳はたくさん登る山があって登りごたえがありましたが、かなり満足な縦走になりました。
今回紹介したコースは長いので、初心者・中級者の方は、
初心者・・・硫黄岳
中級者・・・赤岳、もしくは赤岳・横岳・硫黄岳縦走
で計画を立てると良いと思います。
山頂から御来光が見れたしブロッケン現象まで見れてテンション上がりまくりでした♪
この記事を読んであなたのアウトドアライフが豊かになれば幸いです。
最後までお読み頂き本当にありがとうございました。
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みなさんとお会いできるのを楽しみにしています(^o^)