登山ガイド資格取得の費用はいくら?計算してみたら○○万円かかっていた!
こんにちは!写真も撮れる登山ガイドのy-heyです!
2019年4月に、日本山岳ガイド協会の登山ガイドステージ Iの資格を得ることができました!
▶登山ガイド ステージ I 実技試験(二次試験)の結果通知書が届いたぞぉぉぉーーー!
2018年に登山ガイド資格を取ると決めてから足掛け一年以上かかりましたが
試験のテキスト代やら講習会やら検定を受けに行ったりと、色々とお金がかかりました。
怖いのであまり振り返りたく無いのですが、登山ガイド資格ステージIを取得するまでにかかった費用をまとめたら
驚愕の事実が判明したのでお伝えしようと思います。
ちなみに試験にかかった費用を計算したExcel fileを無料ダウンロードできるようにしましたので、いきなり解答を見たい方は↓のボタンからどうぞ!
一次試験(筆記)、二次試験(実技)、ガイド装備、合格後に山岳ガイド協会入会金関連
と項目を分けて解説していきます。
1. 一次試験(筆記試験)
テキスト代
まず必要なのがテキスト代です。このガイド教本がないと始まりません。
登山ガイドステージIでは4冊の教本を購入する必要があります。
そして過去問題集も忘れずに購入したほうが良いでしょう。
受験申請料
一次試験は筆記試験になっていて、登山ガイドステージIの受験料は20,000円でした。(2019年4月現在)
申請時に提出する書類として健康診断書や住民票が必要ですので、そのお金や簡易書留のお金も換算しました。
試験会場までの交通費
試験は東京と大阪で開催されますので近隣の方はそれほどかからないと思いますが
y-heyは名古屋から東京会場で受験したので新幹線代と電車代がかかりました。
一次試験でかかるお金の総額は(交通費は人によって異なりますが)、59,370円になりました。
2. 二次試験(実技)
二次試験は実技試験で、登山ガイドステージIでは
a.無雪期ルートガイディング自然解説技術 検定
b.安全管理技術基礎 検定
c.危急時対応技術 講習会
の3つを受ける必要があります。
a.無雪期ルートガイディング自然解説技術 検定 については免除講習があり、その講習をを受けることにより検定に合格したとみなされます。一つでも検定を減らしたい方にはオススメです。
検定:30,000円
免除講習:45,000円+審査料 10,000円 = 55,000円
で約2倍の価格差があったので少し悩みましたが、もし検定を受けて落ちてしまうと結局お金も時間もロスしてしまうため、合格確率が高い免除講習を受けました。(ちなみにあまりにひどいと免除講習でも落ちるそうですが)
a.無雪期ルートガイディング自然解説技術 免除講習(2泊3日)
受験申請料
講座受講料+審査料(合格後に書類手続きする時に支払う)で55,000円と、その他諸経費。
講習会場までの交通費
名古屋から神奈川県丹沢まで車で移動した場合の金額を書いています。
また、宿泊先の費用(現地で現金払い)もかかります。
講習会場付近の地図
地味に地図(1/25,000地形図)代がかかります。
講習内で地図読みする時に必要です
無雪期ルートガイディング講習全体で交通費含めて92,488円でした。
結構かかったな・・・。
▶登山ガイド 無雪期ルートガイディング講習から帰りました
b.安全管理技術基礎 検定
受験申請料
検定料とその他諸経費で約3万円。
講習会場までの交通費
名古屋から神奈川県丹沢まで車で移動した場合の金額を書いています。
また、宿泊先の費用(現地で現金払い)もかかります。
講習会場付近の地図
たまたま無雪期ルートガイディングの場所と同じ地域での検定だったため、
地図は購入済でした。ただし安全管理技術検定では地図は使いませんでした。
安全管理技術検定では交通費含めて58,600円でした。
これは1泊だしそこまでかかっていない印象。
この検定が唯一の検定だったため、かなり緊張しました。
▶登山ガイド 二次試験 安全管理技術基礎 検定 備忘録
c.危急時対応技術 講習会
受験申請料
講習費とその他諸経費で約2万5千円。
講習会場までの交通費
名古屋から滋賀県比良まで車で移動した場合の金額を書いています。
また、宿泊先の費用(現地で現金払い)もかかります。
危急時対応技術講習会では交通費含めて45,130円でした。
これが二次試験の中では一番コストがかかっていないです。
▶登山ガイド 二次試験 危急時対応技術義務講習会で学んだ10のこと
実技検定 ガイド装備
登山ガイドが常備する装備として30mロープやスリング、カラビナ等が必要です。
クライミングをやっている方は既に持っていると思いますが、一般登山道のみを歩いてきた私のような登山者は購入する必要がありました。
そしてツェルトは大人8人が座って収納できるような大型のツェルトが必要だったため、アライテント ツェルトⅡロングを購入。
もともと持っているツェルトはプライベート用にしました。
また、危急時対応に備えるため、三角巾などの用具も揃える必要があります。
合計で93,780円かかりました。
オプション
資格試験対応講習会(4泊5日)
この資格試験対応講習会はその名の通り試験対策をやる講習会で、オプションなので参加は任意です。
一次試験、二次試験対策の両方を5日間でみっちり行うため、少しでも不安がある方は受講することをオススメします。
受験申請料
講習会受講料はなんと約9万円!
ただしこれには宿泊費や朝・昼・夜の食事も含まれているので、1日あたり講習費と宿泊費込みで2万円弱と考えると、高すぎという値段でも無いです。
講習会場までの交通費
名古屋から上高地まで車(平湯温泉からはバス)で移動した場合の金額を書いています。
講習会場付近の地図
地味に地図(1/25,000地形図)代がかかります。
講習内で地図読みする時に必要です
この資格試験対応講習会では交通費含めて110,651円でした。
かなりコストがかかった感があり、さらに平日5日間会社を休むのにも苦労しました。
ただしその分の成果として、一次試験も二次試験も合格することができました。
▶登山ガイド 資格試験対応講習会 in 上高地 誰よりも詳しい参加レポ
登山ガイド資格合格後の手続き関連
登山ガイド資格に合格すると、日本山岳ガイド協会に属するどこかの地域のガイド協会に入会する必要があります。
y-heyは無雪期ルートガイディングでお世話になったかながわ山岳ガイド協会に入会予定です。
入会するに当たって、
1. 日本山岳ガイド協会
2. 地域の山岳ガイド協会(y-heyの場合はかながわ山岳ガイド協会)
にそれぞれ入会費と年会費を収める必要があります。
合計60,000円です。
(2. 地域の山岳ガイド協会の入会費や年会費はその協会によって異なります)
まとめ
これだけ色々とかかってみると、結構使った感がありますね・・・
登山ガイドステージ I 取得のために一体いくら使ったのでしょうか?
ドドドドドド・・・・
バン!
合計 520,019円!
なんとまさかの50万円越え!
どおりで貯金が貯まらないわけだ(笑)
資格試験対応講習会は任意ですので、受講しなかった場合でも約40万円ですから、かなりの金額になりました。
そしてステージⅡ(積雪期のガイド資格)を取る場合はステージ I +15万円(検定料、装備)は固いと思います。
※交通費は名古屋を拠点とした場合で計算していますので
試験会場の近くにお住まいの方はこのあたりを抑えられるかと思います。
これって元取れるのかな?
きっといつの日か取るぞー!
登山ガイドは登山の素晴らしさをみなさんに伝えるできると共に
顧客の命を預かる責任の重い仕事だと感じていますので、これくらい投資して学ぶ必要があるというわけですね・・・
試験にかかった費用を計算したExcel fileを無料ダウンロードできるようにしましたので、まとめて見たい方は↓のボタンからどうぞ!
この記事を読んであなたが登山ガイド資格を目指す(目指したく無くなったらゴメンナサイ)一つの目安になれば幸いです。
最後までお読み頂き本当にありがとうございました。
現在募集中のツアーは↓です!
みなさんとお会いできるのを楽しみにしています(^o^)